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3 | 39件 | ||
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合計 | 226件 |
ヒューマン政治サスペンスが幕を開ける!
今シーズン箸にも棒にもかからないドラマは他にも一杯あったわけだが、このドラマも殺人やBG株事件など下手なサスペンスエピソードをそぎ落としたジャーナリストと政治家の関係でもっと骨太に脚本を書いた方が良いドラマになったと思う。ラストの9,10,最終話は特に酷い出来。他の回が良かった訳ではないが。
原作既読だったので、スッキリしない結末になることを危惧していた。ただ、ドラマならではのオリジナル結末を期待して一応録画だけはしておいた。
SNSやこのサイトを読んで、やっぱりな〜と妙に得心した。録画は一括消去しました。
何が何だか…
まっ、良かったんじゃない
9話、10話がまるで安い2時間サスペンスみたいな感じだったので最終回は期待していませんでした。
原作通りなら執務室での清家と道上の対峙になるわけで3話続けて自白みたいな形で進めるのだろうと想像していました。
清家と道上の対峙は20分くらいあったでしょうか。
清家がどういう人なのか最後までわかりませんでしたけどその時間飽きがくることはありませんでした。
もやもやが残る結末でしたけどこれはこれで良かったんじゃないかな。
清家が急ぐようにマトリョーシカを片付けるシーンが清家の本質を現わしてるように思いました。
小泉孝太郎の清家一郎が見てみたかった
最終回が一番普通だったかな。
「見くびるな」の気持ちを引っ張りすぎだよね、清家は。
手が込みすぎなんだよ。
鈴木さんや元カノに対してナメんなって思うなら、即座に本人らに言えばいいものを、
いつまでもネチネチ永遠にその思いを膨らませながら、抱えすぎなんだよ。
そんなんなら、
なんで大人になってまで一緒に働いてんだよと思うわ。
鈴木を交通事故を装い殺そうとするまで「見くびるな」の恨み?を抱いた相手と一緒に居れること自体がまず不思議だわ。
普通そこまで嫌悪しているなら、自分なら同じ空気すら吸いたくないけどね。
相手を一番不幸のどん底に落とせるタイミングを見計らってる自体、清家の人間性もなかなか悪質だろ。
そんなんが、総理大臣になるなって感じだけどな。
自分がどんな人間かわからなくて、
道上に「僕を見ていてくださいね」というくらい己が不安で仕方ないんなら、
国のトップに立って舵きってんじゃないよ、と思うわ。
くっだらないドラマだった。
中国人会のボスが昔のことをあっさり思い出し、浩子がペラペラ喋り、亜里沙がそうよ私よとこれまたペラペラ喋り、最後は清家がこれまたペラペラ喋りハヌッセンなんていませんよと。
誰だって他人の影響は受けて育つしコンプレックスを原動力にすることもあるし社会で何かしらの演技をすることもある、普通じゃん。
へったくそな脚本で馬鹿馬鹿しいドラマでした。
アリストテレス曰く「友が多いと言うものは一人の友もいない」。
多くの人は「友」「仲間」「家族」という甘く異議を唱えにくいパワーワードに依存してそれらの関係に不都合な面がたくさんあることを知っているのに見つめること考えることをやめてしまっている。
親子・兄弟・夫婦・親類であっても関係が破綻することは珍しいことではない。
離婚願望を持ったことがあると言う人は男女共半数以上、親子兄弟に不満を持ったことの無い人はまずいない。
友人や家族が政治・宗教にはまりそれが家庭生活に影響するようになったら、例えば交通死亡事故等の加害者になれば良くて執行猶予の有罪、さまざまな端緒がある経済破綻、誰にでも起こり得る。
暮らしの状況が激変しても変わらず支え合って生きていけると確信できるのか。
また、表面的には友好的でも中身は赤の他人よりも厄介なのが親類というもの。
ましてや血や法の繋がりの無い赤の他人ならば「はい、終わり」が簡単だ。
クリティカルでロジカルな見方を突き詰めればデカルトのコギトのように自分を含めたあらゆるものの存在が疑わしくなり、言葉の奴隷として生きている多数の者たちが未熟で愚かに見える。
清家一郎の告白を通してヒトラーの内面の推察と取れるような最終回だった。
リファレンスがあると思うので、それは知りたい。
ミステリーと言うならば優れているとは言えないし、ドラマの絵柄としては地味な最終回だったけれど、想像していたよりも面白かった。
鈴木からも道上からも内面を露呈させたと思われたところが実は最も演技らしい演技だったのだ、というところなど効いていた。
回を重ねるごとにつまらなくなっていった
田辺桃子さんの出番が少なかったな。
でも、面白かったですよ。
楽しませてもらいました。
勝手な想像でしかないが
サブリミナル効果ってあるじゃない?
今の外国人が日本に来てコミュニティ作って勝手な事したり
自民党が独断で勝手な事したりしてるのを
深層心理で一方に導こうとしている効果を含ませている
ステマドラマなんじゃないかと思って見ていた
見くびるな、か。
その原点は在日中国人の血を引く事だろう。
祖母からは恨み言、母からは総理になって見返してやれと呪詛の如く浸透させられたのか。
この最終回の清家一郎を見て、小泉進次郎の事を考えていた。
彼が総裁選へ出るという話になった途端、それまで当たり前のようにいわれていた彼の祖父・小泉純也の出自が変わってしまったからだ。
それまでは在日朝鮮人だったが、小泉家へ婿入りする事で日本国籍を取得し、義父の地盤を継いだという話だった。
ところがそれは間違いと日本ファクトチェックセンターが発表した。
小泉家を横須賀の在日ヤクザと報じていたマスコミの反論が見たいものだ。
どちらが事実なのだ。
最終回はこれまでの熱量とは程遠い内容でガッカリした。
2024-09-06 23:37:03の投稿の訂正
「道上」が人に見くびられたくないというだけで、何をしたいか全くわからない人間なことや父親がしてきたことも。鈴木をひき殺そうとしたのも「道上」なんでしょ?
の「道上」の部分は「清家一郎」の書き誤りでした。
突っ込みどころはいろいろあるし、政策がコロコロ変わり主体性のない人間が総理大臣になるというトンデモ結末(ある意味、今の政界への強烈なイヤミ?)はどうかと思うが、
まるで妖怪(カオナシかのっぺらぼうか)のようなキャラの桜井君の怪演に遭遇できてそれなりに心に残った。
キングメーカーと呼ばれるような人々は、「キング」の適性をよくよく考慮して人選してほしいと切に思う。
マトリョーシカに例えて核心には違う人が・・という作り方は面白かったけど、結局なにが言いたかったのか判らないドラマに変容。
人間皆それほど主体性などないのが普通では。
なんとなく流され生きている。
与えられた環境の中で出来ること、出来る範囲で生きてます。
欲望やらなんやらに係る人だって、そんなものってことは判っているので金とか権力で動かざるを得ない。
そんなこといまさらドラマで言ったっての・・・
って感じ。
正論言いたいなら、こういう形でないのにしてほしかった。
私は現実ではないかもだけど、びっくりするようなミステリー仕立てを期待していたので。
何か雑なドラマだったけど、要所要所は面白かったわ。芯のない空っぽな人間を櫻井君にしては中々よく演じていたよ。珍しく適役だったね。演技がうまいとは思わないけど彼に合っていた。最後の20分?の独白はザワザワしたわ。材料は揃っていたのに上手く料理出来なかった脚本だったという感想です。俳優達はみんなとても良い演技をしていたのに残念!
最後の場面で総理になって道上と対峙してましたが原作でも総理になったのかな?映像にしてこそ映える感じがしたので。
後半、あまりにもハヌッセン探しに焦点をあてて強調しすぎたんじゃないかな。こんなに皆違うのなら実はいないんじゃないかってなってたよね。
道上と清家が誰がハヌッセンなのかと対決するまでは、櫻井さんが役にはまっていて良いなと思っていたんですが、あの対決とそれ以降はちょっと演技派と言われる人で見てみたい気もする。でもそれだともっと早く、実は操られてなんかいないとばれるかも。
現実でも総理が交代するし、最近NHKでゲッベルスに関する番組を見たばかりでより面白く最後まで見ることができた。
ハヌッセンもヒトラーもいなかった!
彼が切った人、浩子、鈴木、アリサ、それぞれに理由があった。言われる通り、みくびるな、よりも裏切りだろう。道上は男女を意識せずに話せる人だと思ったのだろう。真の裏切らない人、清家一郎を見つめてくれる人が欲しかっただろう。
昨夜の道上の質問や発言は清家一郎に対して失礼無礼。
清家一郎が一番拠り所としていた人は父和田島だと思う。あの時計が父であり、拠り所であり、ハヌッセンかもしれない。
翔くんの表情、演技が変だから受け手の水川あさみまで巻き込み奇天烈で終わった。
上っ面で演技しちゃダメよ。
小泉の息子が総理になる?でも面白そうだ。
演技が下手と定評のある櫻井翔だが、この掴みどころのない清家役はピッタリだったと思う。過去にも精神的に歪みのある役は案外ハマっていた。
中身が空っぽの清家を操るラスボス探しのドラマと思い引き込まれていたが、実は獲物に飢えたモンスターは清家自身だったというオチ。しかも、その獲物は、地位や名声、具体的な事象ではなく、確固たるアイデンティティ、彼自身の存在証明だ。
「自分がわからない」という深い闇が、政治家の頂点にまで登り詰める原動力になった皮肉。底なしの不安と孤独は永遠に続くだろう。彼を見続ける道上
は、いつか彼の救いとなり得るのか?
政治あるいは政治家をテーマにしたドラマとしては最低の部類。
なんの意外性もオチもない。
邪魔者を事故死に見せかけて消す、なんていつの時代の話だろうか。
ハヌッセンなんて、誰にでもブレーンはいるのではないだろうか。
つまらない。
AIロボットが人格をもったら、みたいな話になってしまった。
世の中の価値観が複雑化して、自分の現実世界での居場所や立ち位置を見失い、ネットでの流行に身をゆだねてるだけの人って多いと思うな。
今の現実の総理を見てたら、こんな清家一郎みたいな、自分のことすら分からないから他人の気持ちなんか分かるはずもないような宰相もありかなと思えてしまう。
星1にしたのは、道上みたいな大した見識もなく行き当たりばったりみたいな人をブレーンにしたいというのが全く納得できないから。
そこに限らず、作者自身が何を言いたいのか見失ってしまった茶番ドラマだった。
本当の彼が何者かを追いかけるより、秘書を殺そうとしたんだから、その証拠を見つけて告発するのがジャーナリストの役目じゃないの?しらっと総理大臣になってるけど。最後までよく分からないドラマだった
櫻井翔さん、初めは不安だったがよく演じ切ったと思う。
この役はぴったりだった。
田辺桃子さんのシーンが少なかったのは残念だが、面白かったです。
ほんと、そこ。
殺人未遂犯が総理??
それこそ香苗は総理になった後、どん底に陥れてやるくらいの気持ちで記事を書くべき。
このドラマが言いたかったことは、
中身空っぽの人を選ばないように「よく見ておいてくださいね」
だったりして(笑)。もうすぐ総裁選
ふぇっ!これが最終回だったとここのレビュー見て知った(汗)
んでこの先どーなったのだろう..?
清家一郎は父和田島を信じていると思う。腕時計を大切にしている。
清家一郎は中身は少なくとも道上よりはあると思う。道上がハヌッセン。ハヌッセン言うから皆、清家一郎が
操られていると勘違いしていたみたい、浩子はじめ、彼に切られた人は彼は嫌いなわけではなく、彼を裏切ったから。
人間ならば普通の事。
道上は、まだ彼のハヌッセンは誰かを探していたが、あまり調子に乗ると切られますよ。清家一郎は総理大臣ですからね。
ヒトラーの右腕として暗躍していた人はまだまだいる。清家一郎は卒論に何故「ヒトラーとハヌッセン」を取り上げたのだろうか。確かに演説の内容、所作はハヌッセンが指導したらしいが、ラストはヒトラーに暗殺されている。清家一郎は大学生の頃からトップを虎視眈々と狙っていたとしたら。ハヌッセン役鈴木は清家一郎には用済みになる運命だ。
案外、初期でハヌッセンが居ないのかもしれないと思ってからは答え合わせの方が気になりストーリーは二の次になってしまった。
キャストもテンポも悪くなかったけど、そんなに必死に見る程でもなかった。
もう少し捻りが有れば…と、勿体無く感じた。
清家一郎という一人の政治家のルポルタージュとして興味深く面白かったです。狐につままれたようなラスト、グレーこそ正しさみたいなオチと結局仕事か道上それが父へ捧げる美しい花かみたいなところも逆にスッキリ事件解決の作り話感もカタルシスもロマンチシズムもなくジャーナリストねぇで終えたところも面白かったです。
今期TBSはこれだけになってしまいましたが、なかなか面白く観ました。期待していなかった分良かったのか?タイトから期待し過ぎたミステリーよりずっと私は面白かったです。
結局清家一郎は、幼少期に育つべきものを祖母と母に盗まれちゃったと。
ここまで来る過程には、私は確かにハヌッセンは居たと思う。祖母、母、鈴木、アリサ、羽生総理。
唯一押し付けない父親は、持ち上げてもらい利用すればいいと説いた。
でもさこの父親への尊敬だって、苦しい一郎が縋った実態のないオアシスだったんじゃないかなと。でもそれからの一郎は、この父以外の人間を、特に固有名詞など持たなくとも良いハヌッセン達だと見限ったのかも知れないね。
でも、彼らに「見くびるな」と怒っていたくせに、あなた泣いてたやんか(笑)とても悔し泣きには見えなかったけど。
結局それこそが本心の吐露なんじゃ?馬鹿にするなと怒っていながら、不甲斐ない自分こそを痛んでいる。
切り捨てた友達と過ごした遠い過去を、大切そうに回想する。彼の本当の悲願は、そっちだったんじゃないかなと。
そしてこんなヤベー奴でも一国のリーダーになれちゃう危機感を自覚する清家の「僕を見ていて下さい」になるんだね。なるほどな。
謎解きの面白みとして、物悲しい一郎の人生が奇妙なマトリョーシカの皮肉として効いていてシュールだった。
その一部始終を我々に見せてくれたのがジャーナリスト道上って事だ。
いや、捉え方が難しかった、このドラマ(笑)見終わった時、え?え?って思ったのは、追う対象がどんどん変わる内に何を得れば解決なのが分からなくなったから。道上個人の解決なのか、一国としての解決なのか。
でも少し経ったら腑に落ちました(笑)
面白かったです。かなり良いドラマだったと思う。
お疲れ様でした、特に櫻井さん。
薄ら気持ち悪い役を熱演。本当に気持ち悪くて(褒めてる)、役に何より忠実で見事だったと思います。
長いな…。
最終回が残念。なぜ、あの卒論を書いたの?母と息子の関係を時間をかけて回収して欲しかった。高岡サキが出ているあたりは、夢中になって観たけど、最後はなんだこれ?って感じだった。トントン5年後とかになって総理になってるし、周りはどんな反響なのかとか何もわからない。残念。
櫻井翔様の御演技が最後まで安定しておりました。
きっと櫻井翔様ならこの腐りきった芸能界をクリーンな
方向へ導いて下さるでしょう。
そう思わせるほど櫻井翔様の演説、お見事でした。
秘書殺人未遂犯が、総理大臣に(笑)
これの視聴率は?
発表されない位悪かった?
ごちゃごちゃしてつまらないから
見るのやめた人が多かったのは
分かりますよ。
終わったの?なんか全然理解出来なかったんですけど。全然すっきりしないし、全然面白くも無い終わり方で、今までのストーリーは全く要らなかったじゃん的な。見てきて損したような気分。
政治家は、世論・有力議員・識者・官僚などの意見を聞きながら
政策を実行するので、必ずしも自分の考えを持つ必要はない。
むしろ、思想にこだわる人間は政治家に向いていないのかも。
清家一郎と小泉進次郎、空っぽなところが共通する。
清家は祖母からの恨み言を実現し、マイノリティが暮らしやすい、つまり物言わぬ大多数の国民を無視する政策を取りそうだ。
一方、進次郎は小泉家の家業である太陽光を促進する為、原発を廃止し、火力発電も止めたいだろう。
どちらになっても日本人は不幸になる。
ハヌッセン、ハヌッセン、くどい!
空っぽ人間役として櫻井翔のキャスティングがマッチしてたという以外ほめるところの無いドラマ
原作物だから(原作通りという前提で)原作自体がつまらなかったということではあるが、盛り上がりも無ければラストもひどい
清家一郎は空っぽでは無い。確かに高校生まではひ弱な主体性無い人のように描かれてはいるが、大学生の時から、母浩子、友人鈴木、アリサの裏切りから彼らとは疎遠になっていった。そして切った!
彼のアイデンティティは和田島だと思う。彼は緊張したり、大事な事を言うときには、父親和田島の忘れがたみの腕時計をそっと触る。
浩子、浩子と浮かれていた方、残念。噛ませ犬出演!道上がハヌッセンは誰かなんて騒ぐから、視聴者の考えが逸れた。ヒトラーの一番の右腕はゲッペルス。彼はヒトラーの自殺後、家族全員を殺して自分も後を追う。ハヌッセンは占い師兼下書き屋さん。ユダヤ人!ヒトラーがそれを見抜けないと思っていたのか、即ヒトラーに殺されている。
清家一郎は自分を主体性の無い人に見せる事のできる達人かもしれない。キャストの中で、成人後、一番主体性のある人は清家一郎。無い人はおさがわせ屋の道上だと思うよ。
人間は他人の心を見ることができない
その怖さでしょうかね
マトリョーシカの見え方一つにしても一人一人違うように
まあ、空っぽなドラマだった…
腹黒い人間ばかりじゃん。
他人を信じる人がアホ。
最後、道上は向き合ってくれたみたいな終わり方だったけど、結果道上もハヌッセンがいるっていう結論ありきでずっと清家一郎に取材していて、清家一朗の本質に向き合っていたとは思えないんですよね…
このままずっと清家一郎は孤独なんじゃないかって終わり方で切なかった。
なに?このドラマ!…めっちゃ巧くて見応えある!!面白過ぎて一気に見たしあっという間に1話が終わる…それ位、夢中で見てしまった。…でも何故このタイミング?私が見た時期は放映時季と少しズレてるのでそこを考慮しても何か意図があるのかと勘ぐってしまう。それ位、話が骨太。プロローグなどもなくいきなり本題からスタートした印象で無駄な尺がない。特に最初の道上の父親が車ごとトラックに押しつぶされる交通事故場面は迫力で何度見てもどう撮ってるのか知りたいくらい臨場感がある。話は現在と過去を丁度良いバランスとテンポで切り替えていて現在の真相に辿り着くには過去のエピソードがヒントになる構図。1歩1歩が都合よく進む感じではなくようやく掴んだ糸口やヒントで空振りしながらも別のアプローチから次の道が見えてくるような進み方も上手い。脚本、綺麗ごと少な目で都合良すぎず秀逸、素晴らしい。カメラワークも丁寧でセリフの無い場面の表情や仕草やモノのアップなんかでも話のヒントになり得るから一瞬たりとも目が離せない。編集も巧くて無駄がない。道上の考察が視聴者の思いつく可能性とほぼ同時か少し先を行く展開で全くストレスを感じない。終盤CM入りのタイミングが少し雑だったけど事情があったのだろうか。キャスティングも上手くて違和感なく見ていられる。この原作を選んだスタッフ、実力派なのかとても優秀と感じる。このドラマの政治家…特に清家一郎はモデルがいるのだろうか?まるであの人みたいだ…なんてある政治家に当てはめて見ていた。話の進みがタイトルも相まってまるで裏でコントロールしている人物がいるテイで進んでいてハヌッセン捜しが前提と思い込ませて進んで行く…非常に巧い誘導。最初は鈴木、次に亜里沙、次に浩子、次は誰か…と誘導する仕方がとても上手い。結局、最後に笑うマトリョーシカとは誰の事なのか?コントロールしてる人間が笑うのか?多くの視聴者が知りたいと思って見ていただろうと思う。最終回、清家が道上と会って清家の本心を探ろうとしていた場面で清家がマトリョーシカの中をどんどん出していき、最後の小さなサイズまで出し終え、その小さなマトリョーシカの顔が泣いているようだと道上が言った。小さなサイズを中にどんどん隠していって最後、一番外側のマトリョーシカは笑顔だった。つまり中身のない権力者を裏で操ってほくそ笑んでる人のことじゃなくて、色んな仮面を付けてしまって自分でも何が本当か不明なままいつも表面は笑顔で、でも実はその本人を操ってるのは奥底で見くびるなという感情を泣きながら抱えている思いが正体で、政治的信念を持たず個人的な感情優先の人間が権力を持つことの危険性を描いたドラマという事だろうか?表面だけしか見れない人達の心を計算しつくされたセリフの間合いとジェスチャーで掌握し、見くびるな、という意趣返し的思いだけで国のTOPに立ち、自分達が有利になる法律を作っていくことに警鐘を鳴らすような終わり方だった。一時は道上も清家の政策ブレーンに入りBG株事件の証拠を世に晒す事を色々言い訳をしながら後延ばしさせてたことからも多くの人はミイラ取りをするつもりでもミイラになっちゃうんだな、と思わされた。道上はミイラになる前に我に返って己の為すべき事を遂げる事が出来てキチンと父親の無念を晴らす事が出来て良かった。今後も権力者を監視し続け暴走の兆しがあれば警鐘を鳴らそうという気概あるマスコミの姿も描いていて、今のマスコミ業界はお金持ちのご子息やご令嬢達がコネで入ってるらしいと噂があるので道上のような気概あるタイプは居ないのかもなぁと現実に戻ってしまった。
終わってみれば、やっぱり普通のドラマの出来になっちゃったな。櫻井より水川あさみの方が目立ちゃったよね
そんな感想である。
話はそこそこ面白いし、演出も丁寧なんだけど、配役バランスが悪かった。
原因はやはり水川あさみである。櫻井がメインなら別の女優にすべきだったと思う。
水川あさみはいい女優なのだが非常にクセとアクの強い劇薬女優なので使い方を間違えると、他の役者がみんな霞んでしまい彼女だけが悪目立ちしてしまうのである。
もし彼女を使うなら、共演役者は彼女と張り合えるくらいの同じくクセの強い演技派役者達じゃないと無理というしだい。
今回はまさにそうなった。
彼女の起用だったなら櫻井の役は林遣都や永山瑛太や斎藤工あたりを使うべきだったろう。
だから今回の櫻井の場合ならば女優は、岸井ゆきの、松岡茉優、夏帆、奈緒あたりの脇役にもなれる縁起派の女優達だったらベストキャステイングだったはずである。
彼女達なら櫻井を立て、櫻井の不気味さとナゾを増幅させ、他の共演者達とのバランスも良く、自分の追求記者役も脚本をこえる存在にして、作品評価を底上げさせて評価を高めた事だろう。
ちなみに櫻井翔はなかなか良かったと思う。
とにかくそんなわけでなんかもったいない作品だった!
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