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読み | ちろるのばんか | |
放送局 | NHK総合 | |
クール | 1992年4月期 | |
期間 | 1992-04-11 ~ 1992-04-18 | |
時間帯 | 土曜日 20:00 |
- 感想とレビュー
- 番組情報
自分は、多分このドラマを見ていないと思う。
「思う」と書いたのは、本放送当時、北海道で働いていた職場で盛んにこのドラマを宣伝していた人がいたからで、タイトルは記憶にあったし、もしかしたらお愛想的に見たかもしれないから。
でも、もし見ていたとしてもドラマの内容は全く記憶に無い。
なので、これから書くことに、もし失礼があったらご容赦願いたい。
当時、ドラマの舞台となった芦別市には何度も行っていたけれど、印象として、ここが栄えていたのは一体いつ頃のことなんだろうと、炭鉱時代に思いを馳せてしまうような街だった。
車で国道を走るとき、目に入るのはかなり大きな観音像。
その観音像と、あまり賑わうことのないこじんまりしたスキー場。
そこに住んでいなければ、多分あまり足を運ばない飲食店はあるものの、観音像とスキー場以外、本当に何もない街という印象。
その芦別市に、カナディアンワールドが出来る!というニュースは、赤毛のアンの世界に憧れていた自分にとっては、「是非とも行かなければ!」という感じのビッグ・ニュースだった。
ただ、行った人の話を聞くと、「大したこと無いよ。アンの家があるだけで、なんもなかったわ。(お金が)高いだけ。笑」だったり、「あんまり人が入ってなかったし、わざわざ行くほどのもんでも?」だったりして、一様に不評。
結局、仕事も忙しくて行けずじまいになってるうちに、いつの間にかカナディアンワールドは潰れたという話が。
(実際には潰れたというより、赤字続きで運営母体が変わっていったということのようだけど。wikiを読んだら中々の経過だった。)
このドラマのチロリアンワールドは、そのカナディアンワールドがモデルらしい。
撮影・放送された時期は、丁度、カナディアンワールドが開園していた頃。
このドラマは、芦別やカナディアンワールドの宣伝も兼ねたドラマだったんだろうか?
でも、宣伝なら名前を変えずに出すよなぁ…等、思いながら、ふと、タイトルの「挽歌」は、何の挽歌なんだろうと考えてしまった。
ドラマを見た方なら分かるのだろうけど、如何せん、自分はあらすじを読んだだけなので。
昔のような活気を取り戻そうと夢を託したはずのテーマパーク事業。
放送から31年経った今、ドラマの内容無視でタイトルだけ聞くと、正に「挽歌」のようになってしまったその後の現実。
山田太一は、何故、この話を書いたのだろう。
何故、タイトルを「チロルの『挽歌』」にしたのだろう。
ドラマの感想を色々読むと、割と明るい?会話シーンが多いようなのに。
舞台のモデルとなった芦別の寂れた雰囲気から着想したんだろうか?
高倉健のイメージとして、哀愁を漂わせるようなタイトルにしたかったんだろうか?
タイトルだけだと、今や皮肉に聞こえなくもない。
関係ないけど、ドラマの音楽を担当した日向敏文は、東京ラブストーリーのBGMも担当していて、当時、CDが売れに売れた人気の作曲家。
聞いていて心地よいので、自分もCDを買ったクチ。
カナディアンワールドをモデルにしたことといい、日向敏文のBGMといい、高倉健の起用といい、話題性がバッチリだったドラマ。
見ておけば良かったかも。そしたら、まともな感想が書けただろうに。
職場でしつこく「見るように!」と言われなければ、自分もこのドラマに偏見を持たずに見ただろうか。
でも、一応お堅めの職場の人が宣伝するドラマなんて、真面目退屈ドラマのように思えて、どうも食指が伸びなかったんだよね。
NHK、山田太一、高倉健、と聞いたら、めんどくさそうなドラマにしか思えなかった20代の若い頃。
今になって興味を持ったのは、年齢のせいもあるかもしれない。
大原麗子が亡くなったとき、自室のビデオデッキに入っていて、自身が「代表作」と言っていたドラマ。
地上波でも再放送すれば良いのに。
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