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合計 | 1件 |
読み | せかんどばーじん | |
放送局 | NHK総合 | |
クール | 2010年10月期 | |
期間 | 2010-10-12 ~ 2010-12-14 | |
時間帯 | 火曜日 22:00 |
- 感想とレビュー
- 番組情報
このドラマが放送されたのは13年前。
13年前のドラマ、それなりに番組登録されていて感想も沢山入ってるのに、当時、何故このドラマが登録されなかったんだろう。
そう思うくらい、巷では結構話題になってたし、NHKもスポットCMや番宣番組等、宣伝に力を入れてた。昔の記憶だけど。
自分は最初の頃、このドラマを見てなかった。
裏番組のギルティを見てたのもあったけど、あまり恋愛ドラマを見たくない気分のときで、さほど興味が持てなかったのもあるし、タイトルがちょっと口にするのを憚ってしまうようなダイレクトな表現で、でもNHKのゴールデン枠だし、どうせ何か比喩的なタイトルなんだろうとタカをくくっていたこともある。
そんなとき、番宣番組を見たら、アナウンサーはタイトルを何度も連呼してるし、笑
タイトルもまんまそのまま比喩的表現じゃないようで、出てきた映像の鈴木京香は何だか艶かしいし、大まかなあらすじも大体分かったので、録画していた過去回を見ながら、途中からリアタイするようになった。
で、感想。
鈴木京香と長谷川博己のラブストーリーは、正直、覚めた目でしか見られなかった。
鈴木京香演じる“るい“に感情移入しながら見た人もいただろうけど、若い年下の男にハマってしまうセカンドバージンのキャリアバリバリ女性の恋愛話は、うんざりするぐらいリアルで「どうぞ勝手にやってください」の世界だったから。
そして、深田恭子が演じた長谷川博己の妻も、煩くて我儘で自分勝手な子供過ぎて、この妻なら年上の女性に惹かれていくのも無理はない、という感じだったので、深田恭子が出てくるシーンも、呆れながら見ていた。
(それにしても、深田恭子、よくこの役を受けたと思う。彼女の少し甘ったるい雰囲気を最大限に“悪く“生かした役。イメージダウンにも繋がりかねない役。でも、だからこそ適役だったとも言えるけど。)
そんな訳なので、自分は全くこのドラマにはハマれなかったけど、こういう話としては、一応、よく出来たドラマだったと思う。
多少、最後の成り行きはご都合主義的な夢見心地のストーリーとは思うけど、女性2人の人物描写はよく描かれていたし、年上の女性を惑わす年下の男を演じた長谷川博己も含めて、正に適役だった。
このドラマが作られた頃、長谷川博己はまだ無名に近い役者さんだったけど、それも功を奏していた。
無名は「新鮮」という要素に繋がる。
ある程度の年齢で仕事をバリバリこなすような女性が惹かれる年下の男性は、新鮮で、人間としても未完成で、現在の自分とはかけはなれた存在であることが多いもの。
視聴者が既に見慣れてしまった鈴木京香が演じる“るい“が惹かれていく年下の男性として、(TV業界としては)無名の新人をキャスティングしたのは正しい選択だった気がする。
まぁそれが、現実の恋愛にも繋がってしまったようだけど、ドラマ放送当時は、そんなことは世間の話題にものぼらなかったし、るいを惑わす“行=長谷川博己“の魅力に、るい同様ハマった女性も多かったのだろう。
長谷川博己は、この役で一躍有名になり、人気に火がついている。
生憎、自分は覚めた目で見ていたので彼にはハマれなかったんだけど。
因みに、るいの息子役で綾野剛が出演しているけど、当時の綾野剛も無名。
「カーネーション」に彼が出演するのは、このドラマ放送の翌年。
放送当時、自分も全く彼に注目してなかった。
オンデマンドの試聴動画に彼の演技シーンがあったのを見て「綾野剛、出てたのか!」ぐらいのもん。
でも、奔放な息子役に中々彼の雰囲気は合ってて、良い演技をしてる。
蛇足になるけど、オンデマンドの1話の試聴動画に、鈴木京香と長谷川博己の番宣メッセージが入ってて、その2人の目がとっても潤っていて、いかにも“恋する男女“の目をしてる。
これを当時見た人の中には、あれ?と思う人がいたかもしれないと思うほど、2人の表情はよく似ていて、何だかとても初々しい。
今になって見たからそう思うのかもしれないけど、このドラマの演技にかなりプラスに働いていたかもしれないと思った。
評価は4。
自分的には好みの作品ではないけど、ドラマの出来としてはまぁまぁかなと。
ただ、最後に“チャイニーズマフィア“なんて浮世離れしたものをいきなり出してきたのだけは、当時も白けたけど、やっぱりいただけない。
もっと現実的な幕切れであってほしかった。全く、漫画じゃあるまいし。
行を死なせたのも、ご都合主義に思える。
普通、現実では男は死なない。
死なないから、夢見心地の恋愛が現実の生活になり、その現実の生活の中で、お互いの気持ちがどうなるのかが、こうした恋愛話の大事な部分だろうに。
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