幼いとき、フランスでの飛行機事故で両親を亡くしたヒロイン・玉木黎(れい/井川遥)は、恵まれない青春期を過ごし、その後も苦しくつましい生活を送ってきた。
30代半ばとなり、初めてフランスの事故現場を訪れた黎は、そこで、同じ事故で妻を亡くしていた澁澤一...
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幼いとき、フランスでの飛行機事故で両親を亡くしたヒロイン・玉木黎(れい/井川遥)は、恵まれない青春期を過ごし、その後も苦しくつましい生活を送ってきた。
30代半ばとなり、初めてフランスの事故現場を訪れた黎は、そこで、同じ事故で妻を亡くしていた澁澤一成(藤本隆宏)と出会う。一成は、財務省主計局長。官界を代表する実力者で、黎とは別世界に住むエリートの中のエリートであった。
黎は、2人の成人した息子を持つ年の離れた一成と恋に落ち、結婚する。長男の仁志(斎藤工)は父と同じ道を歩み、財務省に勤務。次男の憲司(永山絢斗)は、ロースクールを卒業し、司法浪人中。
男3人の家族に馴染もうと努力するが、まだ若く類まれなる美貌をもった黎の登場で、澁澤家に波風が立ち始める。仁志は黎に魅かれ、一成はそのことに深い嫉妬をおぼえる。黎は、一成に求めていたものが、実は愛ではなく、亡くなった父の影であったことに気付いていく。
さらに、改革派の若き政治家に心酔する仁志と、その政治家の動きを阻止しようとする一成との間にも、激しい対立が生じる。父・一成の横暴に失望した仁志にとって、唯一の心の拠り所となるのは黎であった。
次第に魅かれあう黎と仁志。何事にも消極的で、人生に希望を見出せずに生きてきた黎は、仁志との真実の愛に目覚めていく。しかし、それは、禁断の愛であった・・・。
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