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宮本信子と松田翔太。この組み合わせ自体が面白そう。
新作でなく再放送です。
良作だったと思います再放送と言えども、今のブラック企業のような職場や若者たちが結婚よりも
都会で責任の伴わない同棲生活を楽しむ風潮のようなものが感じられました。
宮本信子さんは清の祖母だと思っていたので、母の設定には若干違和感を持ちました。
真面目に作られた作品として心に静かに染み込むような、、景色の美しさや人の温かさでも癒されました。
よくある自分探しの物語で終わらなかったのは、岡田惠和さんの脚本が大きいのかな。
派手な話ではないし、先は何となく読めるし、それでもやっぱりホロリときてしまう。
親友だった清の母こと津屋崎の福子さん。彼女と語るうちに、やがて無気力だった青年・浩幸は彼女の話すことを書き留めておきたいと思うようになった。僕にも何かできることがあるかも知れない。思いは膨らみ、彼はやがて「福子さんの本」をプレゼントする。
それは世界に一冊しかない、和綴じの自分史だった。喜ぶ福子さん。
ずっとおったら?ここに。
嬉しいけど、ここは僕のふるさとじゃないし…僕はよそ者だし。
私の話聞いてなかったと?私も、ここで生まれ育った訳じゃなかとよ。
それでも、今はここが私の、ふるさと。
浩幸は津屋崎の山に元カノの千恵子を呼び出します。文句を言いながらも彼の後をハイヒールで登る彼女に、かつて同じようにワンピースとハイヒールで、気負って同じ坂道を登ったであろう、若かりし頃の福子さんがダブります。
いいとこでしょ、気に入った?
なんだかまるで、自分のふるさと自慢してるみたいだね。
そうかもなあ、確かに。いや…うん、なんでもない。
枝のすき間から遙かに海が見渡せる高台。その昔嫁いできた福子さんと同じように、二人も少しずつこの場所を故郷にしてゆくのだろうな。そんなことを感じました。
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