4.00
5 0件
4 1件
3 0件
2 0件
1 0件
合計 1
読み しゅうまつこん
放送局 TBS
クール 1999年4月期
期間 1999-04-09 ~ 1999-07-02
時間帯 金曜日 22:00
『週末婚』は、1999年4月9日から7月2日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に、TBS系の「金曜ドラマ」枠で放送。主演は永作博美。 同年10月に、スペシャル版が放送された。 【概要】 お互いの不幸を願う姉妹の異性関係が複雑に絡み合う愛憎劇を、今作が連続ドラマ単...全て表示
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名前無し

好きなドラマじゃなかった。
見ていて嫌になるようなドラマだった。
月子と陽子の2人の姉妹の敵対心とお互いを憎む感情が、何だかリアリティーがあって、うんざりするようなドラマだった。
うんざりぐらい、実際にありそうな話だった。
今期クールで放送されている「けむたい姉とずるい妹」みたいな、姉妹ならではの根深い問題を扱った話で、けむたい~の方は早々に挫折したけど、こっちは完走。
完走出来たのは、多分、男性陣の描き方にあると思う。

このドラマに出てくる男性陣は、総じて、月子と陽子の敵対心に振り回されている。
振り回されながら、何とか自分なりの折り合いを付けようと苦心している。
その苦心に、自分は同情したり共感したりして見ていたから、そこに一抹の救いを感じて見ていられたのかもしれない。

自分も女性だけれど、私は女性が苦手。
もしかしたら嫌いかもしれない。
女性ばかりの中にいると、女性特有の感情の渦が耐えられなくなる。
その最たるものが、多分、姉妹同士の敵対心。
嫉妬や妬み、マウントや僻み。
このドラマでは、月子と陽子がそれを全て請け負っている。
女同士って嫌だなぁ…と、女性が心底思うとき、そこには救いがない。
救いは、その嫌な女性を“異性として“求める男性の存在。
自分自身が、その男性目線になれば、その嫌な女性の存在が少しは許せるような気になる。
だから、自分はこのドラマを完走出来たのかもしれない。
女同士の醜い争いが起きたとき、男性って必要だよね、…そう思いながら見ていたドラマだった。

そう言えば、 松下由樹は「想い出にかわるまで」でも、姉妹同士の確執に起因して男を取り合う役を演じていた。
このドラマでは才女の姉を演じているけれど、「想い出にかわるまで」では、姉に対してコンプレックスを抱えている妹役で、このドラマの月子の立場と似ている役かもしれない。
でも、このドラマの陽子(姉)役も、「想い出にかわるまで」の妹役も、最終的には、幸せな結婚生活にこぎ着けることになる。
脚本はどちらも内舘牧子。(「想い出にかわるまで」は全話書いた訳では無くて、メイン脚本家ということのよう)
「想い出にかわるまで」は1990年1月期のドラマだから、このドラマの9年前になるんだけど、姉妹の確執を描こうとしたこのドラマに松下由樹を起用したのは、「想い出にかわるまで」で描けなかったことを描こうとしたからだろうか?
あちらは、割と争いを好まない、割と“良い子“で“我の強くない“の姉(演・今井美樹)という設定の話だったから、このドラマで松下由樹をもう一度あらためて暴れさせてみようと思ったとか?

松下由樹は、このドラマの陽子役を演じながら「想い出にかわるまで」の妹役を思い出したりしていたんだろうか。
あの妹役も、中々非常識なことを平気でする役だった。笑
今になってこのドラマを振り返ると、そんなことも頭に浮かぶ。
松下由樹さん、今はすっかり恋愛模様を演じることも、非常識な女性を演じることも無くなってしまって、しっかりとした割と逞しい女性役ばかりのような気がするけれど、この頃は、しっかり“女“を演じていたんだなぁと思ったりする。

最後になるけど、永作博美は中々の適役。
女性ならではの僻みや妬みの醜い感情も、あの可愛い顔で口にされたら、それすらも女性としての魅力に感じる男性がいても不思議はない。
女性としての私は関わりたくないけれど、自分が男性だったら、それも含めて受け入れてしまうかもしれない。

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