5 | 4件 | ||
4 | 1件 | ||
3 | 1件 | ||
2 | 0件 | ||
1 | 3件 | ||
合計 | 9件 |
読み | ふようふきゅうのぎんが | |
放送局 | NHK総合 | |
クール | 2020年7月期 | |
期間 | 2020-07-23 ~ 2020-07-23 | |
時間帯 | 木曜日 19:30 |
進行中の全世界的災厄のど真ん中での制作は、当事者として共感可能な市中の空気の切り出しに功を奏している。ある意味で今だからこそ成立する実験的番組。
前半はドラマパート制作の背景のドキュメント。外出自粛期間中の企画の立ち上げから、如何に安全な現場環境を確保するか専門家の立ち合いでの検証・模索、スナックへの現状取材、本番撮影風景まで。穿った目で見れば、番組批判を予測してのエクスキューズとも取れるが、NHKならではのスタンスで後世に残すべき価値がある地に足が着いた構成。この国ならではの配慮とも感じる。
又吉直樹の脚本によるドラマも良い。不要不急という言葉で切り棄てられる「夜の街」関連の窮状や同調圧力・自粛警察による不寛容社会の閉塞感という父母視点の表のテーマ、17歳の夏の思い出に賭ける息子の思春期バカっぷりと祖父母の生き様という裏テーマが絶妙なブレンドで重すぎない仕上がりとなった。不謹慎とも取られ兼ねないラストもこの出口が見えていない現時点に於ては、素直に魂の救済といつか来る夜明けを待つ思いと捉えたい。
ドラマ部分の出来は普通。
このドラマの企画を立ち上げていく様から見せた戦略は、巧いというかずるいというか。
ドラマというよりも、最終的にどんな商品が出来上がったのかまで見せるドキュメンタリー番組でしたね。
ドラマパートだけのを再放送だったのかな…
それを観ました
本当に本当に
不要不急じゃないものに
人生が助けられ、救われ、彩らる真実を
ビシッと最後、メッセージしてくれました
ドラマという虚構の現実
役者さんも現実を生きる人
正解なんてないけど
ただいま臨場で皆、生きていこや
ぜんぜん
そもそもタイトルにセンスが感じられない。
新型コロナによる営業自粛要請に揺れる小さなスナックなんだけど、基本は三世代同居のホームドラマってとこがミソ。
創業者の祖父母世代。その姿を見て育った息子と常連客との父母世代。そして青春ど真ん中で彼女とのキス(濃厚接触)で悩む息子と達観したような末っ娘。
店よりも遥かに三密な卓袱台に置かれたシールド(仕切り)がシュール。
片桐はいりさん演じるばあちゃんなんか、「寺内貫太郎一家」の樹木希林さん(当時は悠木千帆)へのオマージュに見えたし。
30年後ぐらいに見た人の反応が気になる。
あきらかに失敗作。発想が貧困。
自分はコロナ自粛でも影響を受けない仕事に就いているのでこういう方々の苦労は想像でしか知れないけど、それでもラストの「ファイト」のシーンでは胸の高鳴りを感じた。やってやろうじゃないと単純に思った。まるで本当にこのスナックが存在し、ここにいる人々の葛藤を生で見た気がした。最初のドキュメントでも垣間見たけど、役者陣も制作陣も戸惑いの中、この作品を作られていた。なのにそれを感じさせないドラマだった。改めて、製作者と役者の力を感じた。プロって凄い。
傑作。
スポンサーリンク