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合計 | 18件 |
読み | おわりにみたまち | |
放送局 | テレビ朝日 | |
クール | 2024年7月期 | |
期間 | 2024-09-21 ~ 2024-09-21 | |
時間帯 | 土曜日 21:00 |
山田太一原作「終りに見た街」を20年ぶりにドラマ化
脚本宮藤官九郎 主演大泉洋
小説家の主人公が家族ともども昭和19年6月にタイムスリップする。
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「それぞれの捉え方で消化してくれ」系の終わり。
私はそういうの好きじゃない。なにこれ?的な感想。
どう終わるのか期待していたのに残念だった。
序盤の現代の件、要るかね?初めだけ豪華出演陣でパロディっぽさもあるしクドカン感満載で期待したのになぁー。
クドカン、緻密に逆算して伏線張って回収するのが嫌になったのかなぁという印象。
子供たちが時代に洗脳される描写は、首都が爆撃されてたらもう無理だろと普通は思うけど、空腹・疲労・睡眠不足の中で同じこと言われ続けたらこうなるんだろうなとは思った。
主人公と家族や知人が昭和の終戦前にタイムスリップして戦争の混乱を生き抜く物語だが、特に怖かったのは現代の大人たちより現代の子供たちの方が洗脳されて軍国主義に染まってしまう場面が怖かった。今世界中の何処かで戦争があり核攻撃を仄めかす某国家があり、銃口を向けられたように隣国からミサイルを日本に向けられています。いつ何処かの国が暴発して核戦争が起こり我が国も破壊される危機が現実も起こりいる状況になって来ました。ドラマの主人公と同じく終わりに見た街を未来で遭遇するかもしれないと思うと身の毛がよだちました。このドラマを見て核兵器廃絶と世界平和や人間の尊厳を守りたいと思いました。
怖いよね、腕吹っ飛んでんのも怖いけど、最後に田宮太一の瞳に映る少女の母清子さんが、初恋の人なのか小島さんの息子の新也さんなのかに負ぶさって行く後ろ姿も怖くて。しかし、ここはちょっと令和版デフォルメ強くてメッセージぼやけた気がしたかな、私はですが思いました。
主人公が「今、何年ですか?」が山田太一のメッセージなのではないかなと実はこのドラマを初めて観た1982年から思っているからでした。以下ネタバレ
気がついた主人公は、瓦礫の彼方に東京タワーを見ます(今回はスカイツリーだった)錯乱した主人公は、そこが何処で何年なのか分からなくなって、尋ねるんです「今、何年ですか?」って、それがとても怖くて山田太一のメッセージだったのではないかなと思っています。変わって今回の宮藤官九郎のメッセージは、ド頭にあって田宮太一が、最初に言う台詞「戦争の実体験などない戦争から遠く離れた世代の自分に反戦ドラマなんて書けるだろうか、、」云々の台詞ではないかなと思っています。実に率直で謙虚な受け止め方だと思いました。それが戦争を知らない子供世代と親世代の相違に正直に表現されていて、宮藤官九郎版はそこにとても感銘を受けました。どんなかたちでも、もう全く戦争を知らない子供たちばかりになってしまう現代に残して行くべき名作であると思います。原作者山田太一氏も戦争を知らない子供たちが創った戦争を考えるドラマに満足なされているのではないかと思いました。
怖かったです、とても。
最後、腕が飛んでたもんね。現代を生きる私には、もうそれだけだって生々しく恐ろしかった。
戦時中は、これがデフォルトだったのかと改めて。今息をしてた話をしていた人の肉体が一瞬で形を変える。
しみじみ、当たり前に過ごす現代の有り難さと呑気さを思いました。安穏な日々に育つ戦史に無知な子らは、入ってしまえば疑いもなく軍国主義思想に陥って行く。
こうやって当時、竹槍持って空を突いていたんでしょうかね。恐ろしいことだよね。仕方ないっちゃ仕方ないけど。
こんな戦争、こんな戦争、って言えるのは、過去を悼む余裕のある平和な未来からやってきた者だからなのか。
いやー生々しさをより感じる作品でした。
怖かったなー。
どの作品も今まで一度も見たことがなくて、誠に恥ずかしい限りですが、どのバージョンもその時代に合った価値観と解釈で戦争というものの残酷さを腑に落とすんでしょう。
そういう意味ではクドカンverはスマホが効いてましたかね。
自分の大切なものを詰めろと言われて、「無いや」と言い切った息子。家族だった大切な犬も味方に払われ、捨て行くような惨状。
ある意味、敵がどんどん増えていく。
全てがまさに気狂いの沙汰でした。
怖かった〜。
他の作品も見てみようと思います。
謎だった勝地涼。おんなじ人が演じているって、どの時代にもある戦争の顔、S19年には軍人として現れ、2024には現代人が見ぬふりをして無関係をよそおっている戦争かつ戦争を招き入れている戦争の象徴化もしれない。といろんな解説見て思いました。主人公を見逃したのは戦争を運命として逃れることはできないことを示唆したのか。
それを否定するべくスマホを踏みつけたのは時空を超えた清子と
進也。終わりの町の絶望の中にドラマは終わる。
が、未来への希望は視聴者への警告として託されたのか。
よそのレビューなどもみながら自分なりに考えました。
かつてのロシア帝国を夢見るプーチン。
パレスチナ(イスラム教)を敵視するイスラエル(ユダヤ教)。
既成事実を積み上げて南シナ海を支配する習近平。
現在を第三次世界大戦前夜だと危惧する人達がいる。
たった一発の銃弾が引き起こした第一次世界大戦のように、何がきっかけになるか分からないからだ。
資源や食料の奪い合い。
貧困や災害による難民。
贅沢の味を知ってしまった人達が守ろうとする生活レベル。
紛争の種は尽きない。
尽きないが、不満のはけ口を、怒りの矛先をぶつけてしまったら取り返しのつかない事になるのに、なぜ人は学習できないんだろう。
星新一の世界観にも似たエンディングが恐怖心をかき立てる。
「猿の惑星」のエンディングシーン(崩壊した自由の女神像)を思い出してしまった。
怖っ!
細川さん版は見ていませんが中井貴一さん版は見ています当時もトラウマ級でしたが揺らいでいる世界情勢の今だからこそ尚更真に迫るものがありました。時代に洗脳され戦い方も正義心も方向性を見失う若者達これは今もあまねく人に思い当たることがあるんじゃないでしょうか。また人はマスコミや権力者やSNSの大声には敏感に反応するし流動的で情報の取捨選択をしているつもりでみんなの行く方へ流れてしまう時にそれは生死につながるというのも今昔変わらぬ姿だと思いました。核武装したレッドチームに囲まれた日本ある日突然その日がくるのかも知れない。彼らが行ったのは未来なのか過去なのか最後に彼の見たものはいつの私達なのか?今が本当に現実か戦争を繰り返す人間は終わりのない街を彷徨っているのかも知れません。SFでありながら非常に現実的な本作はある意味ミスト超えのトラウマですね。実写化の度にその時代の反映があり今回のクドカンも上手い脚本だったと思います。洋ちゃん器用な役者だなぁ中井貴一さんもだけど幅広い表裏が素晴らしい。
待ちきれずフライングです。
ラストのカットに込められた原作者のメッセージは山田太一らしいとしか言いようがない。昭和57年でしたかね47歳の主人公がラストカットで呟くあの台詞、どこまで再現するのでしょう楽しみにしています。宮藤官九郎、山本周五郎、山田太一と選ぶ本色濃いですね(笑)
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