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合計 | 5件 |
読み | あいどるたんじょう かがやけしょうわかよう | |
放送局 | NHK BSP4K | |
クール | 2023年10月期 | |
期間 | 2023-12-01 ~ 2023-12-01 | |
時間帯 | 金曜日 21:00 |
ものすごく面白かった。山口百恵とピンク・レディーを巡る阿久悠と酒井政利の対立というストーリーの縦糸の設定がお見事と言うしかない。70年代のアイドルを見てきた者にとっては、横糸として、知ってるエピソードもそうでないものも、色々散りばめられ興味深かった。今のところ、今年一番のドラマ。
宇野さんと三浦さんの普段はバイプレイヤーが本気を出して主役を見事に演じられていた。素晴らしい配役で大ホームランだと思います。本当の俳優とはバイプレイヤーなのかもしれない。NHK今年一番の傑作、日曜22時から5回くらいで創ってほしかった。阿久さんと酒井さんが生き返ったかの如く秀逸なドラマだった。本年のベストテンに入る作品だ。
三浦誠己さんの演じた酒井政利さんが、一瞬、本人か?思えたほどに、よく似ていた。
欽ちゃん役の人も声も似てるし、よく特徴をとらえていた。
昭和アイドル万歳!
こんなに真剣に見られたドラマは、最近では、ちょっと無いですね。
まずは配役が抜群だった。
阿久悠、酒井政利を地味だがドラマ、映画を下支えするのに欠かせないバイプレーヤーが務めた。
その為、ドラマにダレが無かった。
「スター誕生」は森昌子の歌がヒットして見るようになったのだが、阿久悠の憎たらしい顔が今でも忘れらない。
人を褒めるという事がなく、貶す一方なので学校でも話題になった程だ。
そんな阿久を宇野祥平が過不足なく演じた。
他方、酒井政利を知ったのはもっと後で、山口百恵が引退してからだった。
物腰の柔らかい男前をあの三浦政己が演じるならば、きっと生前は表に出せない裏の顔があると睨んだ。
ところが今回、初めてクルリンパが無かった。
ドラマで驚いたのは阿久悠と酒井政利がライバルであった点だ。
共に裏方であり、今のようにペチャクチャと感情を発散するツールが無かった為、知る由もなかった。
その他にも山口百恵と阿久悠の不幸な出会いや、一緒に仕事が出来ない穴埋めとしてピンクレディーが生まれた経緯などが面白かった。
この二人の対決を私なりに見ると阿久悠に軍配を上げたい。
買ったCDやカラオケでのレパートリーを考慮するとそうなる。
事実を元にした劇的な筋立てにしてある所が良かったです。
阿久悠さんに「主役じゃなくて妹役ならデビュー出来る」と言われ、ブンヤに一番大切な物は?と聞かれ「まごころです」と答え続け、辛酸をなめ続けた山口百恵さん。その事実をこのドラマは「百恵ちゃんが自分が歌う曲の歌詞に阿久悠さんを指名しなかった」という衝撃の結論で返す。ドラマチック!。
レコード大賞のシーン。事実はあのタイミングで席を立たなかったようですが、百恵さんがまるで〝試合に負けて勝負に勝った〟=ホセ・メンドーサに負けたが完全燃焼した充実感を得た矢吹丈みたいで、大賞を取った阿久さんが畏怖している描かれ方。あの会場をあとにする百恵さんは阿久さんの中の恐れが見せた幻だったのではないか?。
その後に家に帰って聴く「いい日旅立ち」が、〝誰もが認める王者〟の「UFO」に対し〝日が没する黄昏の輝き〟のようで、そこも2年後引退する百恵さんとあしたのジョーのラストのイメージが重なる。ドラマとして良いシーン、宇野祥平さん上手かったですね。
百恵さんの曲を阿久さんが担当しなかった真相については調べても阿久さん側が嫌っていた、百恵さん側がスタ誕で言われた事がずっと引っかかっていたとか様々で、ハッキリわからないのですよね。でも言わぬが花なんでしょうね。
ピンクレディーで大きかったのは子供も振付を真似したくなった事、そこが特に思春期の男性を虜にさせたキャンディーズと違う。ピンクレディーとドリフターズは今も私の中であの時代の平和の象徴です。その対極に衝撃と黄昏を与え駆け抜けていった百恵ちゃんの存在。
光と影。
今作を観ていて〝光ある所に影がある〟サスケのOPの台詞を思い起こしました。
80年代もフレッシュな聖子と潤いの明菜。
金曜8時の争い、王道の太陽にほえろ!に対し良識ある好敵手だった金八ら桜中学シリーズ。
時代劇の陽・水戸黄門に対する陰・必殺シリーズ。
安定の全日本プロレスと革新的な新日本プロレス。
時に第3勢力がいたりして、面白い時代でしたね。
星4つなのは不満ではなく、宇崎竜童さん・阿木燿子さんも似た俳優さんで観たかったので。
山口百恵と阿久悠が初めて会った時、彼女は膝のあたりをケガしていた。
だからミニスカートが穿けないとマネージャーらしき人物が話していた。
あれは父親による虐待という事なのだろうか・・・。
相変わらず長文うんこだな
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