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合計 | 5件 |
読み | くろいがしゅう しょうげん | |
放送局 | NHK BSプレミアム | |
クール | 2020年4月期 | |
期間 | 2020-05-09 ~ 2020-05-09 | |
時間帯 | 土曜日 21:00 |
- 感想とレビュー
- 番組情報
あまりにも、松本清張的な世界が繰り広げられており、
笑ってしまうほどの典型的三段変化の筋書きでした。
① 主人公は、自分に都合の悪いことを隠蔽する
② 嘘をつき通そうとして、大きな罪を犯してしまう
③ 最後には、思いがけない悲劇的結末になる
谷原さんと浅香さんほかのキャストの演技も素晴らしくて引き込まれました。同性愛設定は賛否ありますが、その苦しみや葛藤が巧く描かれていましたし、終盤のシーンで智久が貞一郎を愛してたのが伝わって号泣しました。
制作スタッフさんに感謝です。
谷原章介さんと浅香航大さんが身体を張った演技でした。
それにしても、最も腹黒かったのは妻の幸子ですかね。
途中で、それと分かる美術商も出てきましたし、
女性に受ける内容だったかなと思います。
松本清張氏がこのドラマを見たら、どんな感想を持ったであろう…。
オリジナルでの不倫(相手は女性)を同性愛者に変えたことで、家族に言えない感がより一層強まったのは確かだが、二人の子供をもうけている事からみて、バイセク設定なのかな。ややむりくり感も。
嘘の証言をした事で、罪悪感にさいなまされる部分や、画商との関係を知って嫉妬のあまりを演じきった谷原さんはさすが。
にしても、「腐女子、うっかりゲイに告る。」に引き続きの役をあてがわれたのは辛かったかも。
げに恐ろしきは、女と言う事か。
1時間でリタイア。
若い女との不倫じゃありきたりになってしまったから、若い男性との情事に設定を変更したようで。
…とは言いつつ、その若い男性(院生の梅沢)のセリフが「僕より家族の方が大事なんだね」とか、不倫女のそれそのもので、残念というか、陳腐というか、もっと目新しいものが見たかった。
年齢と職種の異なる男性が知り合いだったからといって、即、「二人はゲイカップル」だと他人に思われる、または分かるものだろうか?
医師の貞一郎は広い人脈を持ち、妻帯者なのだから、智久とは「人を介してたまたま知り合った」、「柄にもなく彼の作品に魅了された」、「パトロンとアーティストの関係(実際そうだが)」、「歳の離れた友人」等々、言い訳なんてなんとでもなるだろう。
智久自身、「普段は電気窯だけど、今回は卒業制作で師匠の窯を使わせてもらえた」と言っていたので、遠方に出掛けての逢瀬については、「薪をくべる作業を見てみたくて見学させてもらいに行った」と言えば済む話。
それがなぜいきなり、「二人がゲイだとバレてしまう! 裁判で証言はできない!」とテンパるのか。よく分からない。まずはもっともらしい理由を考えるのが先では。
貞一郎が智久のことを妻子に黙っていたのは、「芸術にはまるで疎い堅物として通ってきたので、急に陶芸に魅せられたとは恥ずかしくて言えなかった」と言えばいいし、勤務先の病院に車を置いていったのは、「後から二人で一杯やるつもりだったから」で済むではないか。
貞一郎が杉山の目撃証言を絶対に認められなくするためには、智久とラブホから出てきたところで出くわすとか、もっと追い詰めないとダメだと思う。
陶芸家にとって窯って神聖なものだと思っていたし、せっかく師匠から借りて卒業制作に勤しんでいる最中で、焼いている間は細かい温度調節が必要らしいのに、その前で情事にふけるとは驚いた。まあ、薪が燃え盛る前で、絵になる構図ではあるけど。
終盤、杉山の裁判の行方より、貞一郎と智久の(女を男に変えただけのありきたりな)不倫関係が前面に出てきて興味が失せた。
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