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今話の脚本は狗飼さんではなく、『あなたには帰る家がある』を書いた大島里美さんの担当でした。
公園の小林君とサチコさんのシーンは素晴らしく、息を呑みました。
大事な人を想うあまり、その人の心を弄ぶ男への怒りを当の大事な人にぶつけてしまう小林君の切なさ。
俊吾さんに対して「クソ野郎」などという発想を微塵も持ったことが無いサチコさんは複雑ながら、怒りや擁護ではなく、思考停止させていた回路のスイッチを入れられ混乱しているように見えました。
この二人はお互いワルギナシで、裏表のように似ています。
自分の分身に指摘されたような衝撃があったようにも思います。
そんな劇的でシリアスなシーンの直後にボートの遊具から両足を揃えてピョンと飛び降り、いつもの生真面目な直角曲がりを忘れない演出はしっかりしていますね。
そして、なんとオペラ引用とは志が高い。
小林君が歌ったベッリーニのオペラは、結婚式前夜、夢遊病の花嫁が自分に気があると婚約者が疑っている村の領主の部屋に彷徨い込んで寝てしまい、怒った婚約者に婚約破棄されてしまう話。
当然、許しを請うアリアを借りてサチコさんに対して公園での俊吾さんディスりを謝っているのですが、常に相手に取って良かれと思って時に傷つけてしまうこともある(そのことに気付くエピソードもありました)サチコさんはいわば夢遊病のようなもので、結婚式場で逃げられた理由に無自覚に触れられているとも取れなくありません。
アフレコのようでもありますが、吹き替えでなく彼の声のように聞こえます。
本当に歌ったのではないでしょうか。
サチコさんのラッパーは予告編にありましたが、普通予想しない線ですし、さすが高畑さん、ギャップのエッジを利かせてくれていました。
ソウル旅行の際には必ず”神泉ソルロンタン”へ寄ります。
まず知らない人がいない”たいめい軒”のオムライスの次にソルロンタンとは、これも大島さんの趣向でしょうか。
いずれにせよ、このドラマからは作り手の誠意や熱意が感じられ、とても幸せです。
凄い作品です。
一緒のご飯に嬉しそうで、言葉遣いも態度も愛すべき人になっていく小林君が可愛かった。サチコさんもご飯を付き合う思いやり。どうなんだろう。俊吾さん前(紀元前みたいな)のサチコさんなら「ではその間に私が小林さんの分も進めておきますので、お気遣いなくどうぞ」とか効率重視だったのかな。
二人にちょっとずつ日々の幸せがふわりふわり空から落ちて来るようだった。優しい光景で、見ていて嬉しかった。
今話は一見ありがちな筋のようで、サチコさんの精神世界が深く描かれていたように思います。
前半のバーでは、サチコさんに導かれつつある”妖怪ワルギナシ”小林君を通して、サチコさんもまた無自覚な人であり、人の弱みに踏み込んでいくリスクを躊躇わず取ってしまう人であることに改めて気付かされます。
今回はライバル誌の姑息な編集者との対比で、サチコ&小林の類似性が引き立っています。
対極は紙一重と言いますが、私利と他利の違いで結果は著しく分かれるのだろう、などと思って観ました。
ところが、後半のフランス風ロシア料理店では、今度はサチコさんが小林君から学ぶ機会を得ていることが妙味になっています。
「私は、今まで相手が何を食べたいかなんて考えたことが無かった。」
俊吾さんの気持ちを考えもしなかったことに気付き、サチコさんの精神の旅は小林君に誘われた食事での彼のピロシキ推察によって一段高まることになりました。
脚本家の狗飼恭子さんの小説を一冊だけ読んでみましたが、優しく人間の多面性を描く素晴らしい方ですね。
むしろゴールデンには期待できない、深夜30分間の宝石のようなドラマです。
ああ…詳しく書きたい…けど我慢します!
サチコさんも小林くんもとてもキュートでした。
情熱があれば必然的に他人をも魅了するのかしら。サチコさんのように。
今日も幸せな気分で寝られます。
ありがとうサチコさん、ありがとう小林くん。
サチコさんの一途さになんだか涙が。
笑えて美味しそうで元気をくれるけれど、このドラマにハマってるのは、一番はサチコさんがすっごい好きってことなんだなとわかった。
そうですね。
回想シーンは昭和中期ですね。
サチコさん、見た目は25歳で実はアラ還?
ふせえりお母さんの変化も見られないことから、この親子はタイムトラベラー?それとも自分で気付いていない神の使いか何か?
泥人形のナポリタンは豪華ですね。
ナポリタンの麺は、細めより2mm以上の極太がいいですね。
コシもへったくれもないような、うどんみたいに太いの。
タバスコ定番トリビアの猪木さんの紹介は痒いところを掻いてくれて、そこにサチコ猪木化は爽快でした。
突き抜けてモテる人の特徴って無自覚なところなんですよね。
モテていることに気付いていない、恋愛に興味が無い、邪念無く直向きなので仕事もできる、さらにモテる。
道理からしても時流からズレている変わり者で天然と言われ、奇行もするんですが、それもまた魅力的です。
古今東西のヒーロー、ヒロインってそういうものですね。
意識して不思議ちゃんをやると痛い人になってしまいます。
真似できるものではないんですよね。
基本的にポテンシャルが高くないといけませんし。
妖怪ワルギナシはすっかりサチコさんにはまっていますね。
高畑さんにはサチコの素質がありそうというか、見事にサチコそのものに見えます。
地方のため二週遅れの放送で観ています。高畑充希演ずるサチコのキャラクターに魅せられて、スペシャルからのファンです。
第1話の哀愁漂うお化けコスプレも、第2話のおにぎりミュージカルも良かったですが、台詞の的確さが生きたキャスティングの妙とプロローグから落ちまでの展開が無駄なく纏められた脚本が素晴らしい第3話には、更に感銘しました。
度が過ぎるほど四角四面でも、けして融通が利かないわけではない。また、自己主張に拘りが強くても、慎み深く人に優しい。そんな恋愛下手というか、甘え下手なサチコの痛いところを突く小林とのコンビネーションが、小気味よいタッチで描かれていました。それが大御所作家有村との打ち合わせの場面です。彼の台詞がまたいいですね。恋愛経験が少ない女性を怖いといいながら、でも文学的という。主人公サチコを大切にする作者の気持ちが込められています。それにしても今回、小林を演ずる葉山奨之の嵌り具合は傑出していました。大和田伸也のどこかトボケた個性も味があり、喫茶店の場面はとても楽しめました。
自分が自覚している負のところを他人にズバリ言われると、だいたいの人は悪口に取りますね。人は本当のことを言われると頭にきて、嘘の誉め言葉には弱い。三人の編集員の被害を他人事と聞いて面白がっていた編集長が、いざ自分の事を指摘されて気分を害するところがリアリティありましたね。
一人では食べ切れないであろう冷蔵庫いっぱいのいきなり団子が、ひとつだけサチコの机の上に置かれている。悪気なしの失言を深く反省する小林の気持ちを目に見える形に表したカット。楽しい会話を聞かせ最後は置き付箋で、頑張ってください、を視聴者に読ませる巧みさ。上手い。
恋愛指南の後輩女子がだんだん好きになっています
何やかんやサチコさんの為に奮闘してくれてる。
BGMか?効果音なのか?『サチコ』ってキレ良い
場面展開的な入りがあるのがもう、、たまらん。
このドラマの制作側も遊んでますよね。
プロデューサーの方が、そろそろ高畑充希さんに
怒られるのではないかと思いながらチャレンジしていると言うようなコメントされてました笑
チャレンジャー高畑充希さんを座長に演者も
一丸となって楽しんでいるのが伝わります。
ニヤニヤ笑いとちょい感動が止まらない!
疲れている人達にもっと見て貰いたい。
どうしてこれが深夜枠なのでしょうね涙
合コンの議事録とる一生懸命なサチコさん、なんか見てると応援したくなっちゃうな。あ、吹越さんの編集長の気持ちってこれか。
ふせえりさん、久々に回想シーンで登場。あまりにもステレオタイプの昭和のお母さんでちと笑った。
白のデート服が今回のコスプレなのかなあ。もはやコスプレに期待しはじめてるのが、まんまと制作側の策にはめられてる感じかも。パターン崩しで飽きさせませんね。本編に関係無いけど、ナポリタンのケチャップの染みがつかないかドキドキしてしまった。
美味そうなので調べたら千駄ヶ谷のお店なのね。話の流れから横浜と思ったけど…気まずい空気のまま長時間移動したのは、ロケ地の都合なんで言わぬが華。あまりお店推しを前面に出さないとこが孤独のグルメと一線を画してて好感が持てるな。
なるほど確かに。
『孤独のグルメ』にも2回食の時がありますが、これは『孤独』よりずっと複雑な筋がありますから1回食に集中してくれた方が良いかもしれませんね。
空き缶舌打ち→馬事公苑前の屋台カレーのシークエンスは、新人小林へのイライラを自覚して満腹になることでそれを解消するというもので、この時たまたま食べたカレーの辛さが、後に今回のテーマ?である「辛(から)いと辛(つら)いは漢字で書くと同じもの。ならば辛(つら)い時ほど辛(から)いものを」という思いつきに結びつき、赤坂で俊吾さん検索の衝動に耐えてたまたま見上げたら刀削麺の看板の「辛い」の文字が目に入ったからというだけではない、伏線は張って置きましたよ、というやや過剰な作り込みかもしれませんね。
カレー食とは別な手段で辛(つら&から)さに結びつく方法はありそうですからね。
前回のミュージカルは本当に素晴らしく、これだけ要望があるのですから汲んで欲しいですね。
大和田伸也さんとの組み合わせなら最高だったと思います。
あれ?大和田さんもホリプロなんですね。
妖怪わるぎなしの奇跡のプロファイリング場面は、もし私が演出の真似事をする機会があるとしたら、やはり私ももっと溜めるなり言葉にならない状態にするなどなにか特別な演出をするだろうなと想像します。
良い場面ですから、ここは話し合いがあったのではないでしょうか。
いわゆる”一周回って”、吹越さんによる何の変哲も無い反応や普通のタイミングが良いと落ち着いたような気もします。
そう言えば、マッチカット(画面の一部を繋げて場面転換する手法)やドリーショット、ドローン撮影などの今はアマチュアでもやるような映像ギミックが殆ど見られませんね。
それで退屈させないという自信がありそうです。
サチコさん、いつも感情を出さないから、食事シーンがすごく際立って人間味あふれて面白い。
文芸誌の編集者だけあって、表現力も豊かで、比喩も大仰だからユーモラスだし、日頃の抑圧が解放されていく感じが楽しい。
悪気がないからこそタチが悪い、”妖怪わるぎなし”か。
悪意が無いということは罪悪感が無いということ、罪の意識が無いのだから反省も無く、繰り返される。
迷惑を被る被害者はたまらない。
家族のある事案でこういうことを主張したことがあったが、それはそうだけども致し方無いだろう、交通事故のようなものと加害者側や第三者は片付けたがる。
些末なことから人生が変わってしまうシリアスなことまで、誰もがこうしたことに遭遇していると思う。
自ら「悪気は無いんですよ」とエクスキューズする人の場合には、保身の上でそれが行われるのだから、狡猾さが加わってかなり罪が重い。
かく言う自分も、”悪気はない”を口にはしなくてもその意識でやったことはある筈だ。
コメディグルメドラマのスタイルで、文学・宗教・哲学の普遍的な域の提議をしている。
エンターテイメントにするのは難しいのではないかと思っていたテーマを、軽々と見事に成し遂げていた。
それも、無自覚な悪人”妖怪わるぎなし”ならではの才能にまで踏み込み、糾弾に終わっていなかった。
感服。
某局”奇跡でできている”大学講師の全話分を、30分ドラマ一話で超越していたのではないか。
サチコさんが飛び出した後の吹越編集長のアドリブらしき
「佐々木さん! 佐々木さん?佐々木さん、、(無視され悲しい)」や
おにぎりミュージカルの踊る二人の向こう側で普通に黙々とおにぎりを握るお店の人がツボでした。
そしてやり遂げたサチコさんをベットに引きずる ふせえり母さん。
どれだけ面白くしたいのか? 力の抜ける良いドラマです。
マンガチックなドラマが増えたような。
というか、漫画原作か。昔に比べて、漫画原作のドラマが増えてないか?
それが、昨今のテレビドラマ全体のレベルの低下、幼稚さと無関係ではないような気がする。
そして、需要があるから供給があると考えれば、それは製作者サイドだけの問題ではなくて、視聴者側の幼児化、日本人全体の知性や感性の衰えと思えなくもない。
実際、「ゆとり教育」導入と、テレビドラマ全体の幼児化、漫画原作が増えたこと、ジャニドラが以前にましてどんどん増え続けていること、AKBや地下アイドルなどのロリコンアイドルグループが急増し始めたことなど、全部タイミングがだいたい一致してる気がするんだよね。
日本人の民度が本当に心配。
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