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このドラマの一番良いところは、まるで何倍速かで観ているかのような超高速テンポで、かったるさが全く無いところ。
間を取ったり、いろいろなカメラワークを用いるというようなドラマとして当たり前の演出を殆ど廃しているのが潔い。
会社再建を乞われた社長として、債務超過、債権者からの銀行口座差し押さえ通告という切迫した状況で、飲食業素人が仲間愛美学に優柔不断にブレていく樫村は明らかに不適任だが、宮内の存在がドラマを安い方向から調整しており、繰り返しになるが、テンポの速さが樫村のまどろっこさを気にならないようにしている。
確か第一話で僅かに触れられただけの刑法上の問題や、今どき「ヘルシー志向」「ワンコインランチ」「ステマ」が簡単に奏功するなどツッコミどころはいろいろあるが、これまでのてんでお話にならなかった企業ドラマとは一線を画す工夫はされている。
岩松了扮するメガ・フランチャイジーをステレオタイプの利欲主義者のように簡単に扱ったのは残念だったが、まだまだ会社の売買に関しては意識が未成熟の日本では致し方ないことだろうし、ここで宮内が樫村に愛想を尽かすことでビジネスドラマの面目を保つ設えになっていた。
『モンゴルの空』直営5店舗全てを一旦閉めて、有利な立地に1店舗を新規オープンするというのは良かった。
売上が回復しているのはドラマに登場した1店舗だけというデータを樫村が見るシーンは、不採算な従業員整理を視聴者の反発を買わないように説明しているのだと思う。
このドラマは難しいことをやっている。
セリフがかなり多いのにとても聞き取りやすく、エネルギーを使わずに内容がしっかりスルスル入ってくる。
こういうことは大事だなあと再認識した。
勿論、俳優さんたちだけでなく、台本や演出や技術的な面など全体的に意識があるのだと思う。
たまたまだが、椎名桔平さんと長谷川京子さんの話し方には以前から興味を持っていた。
お二人とも微かに訛りというか特徴があるのに、喋りが不思議に心地良く明瞭なので、普通は欠点とされるところが魅力になっていると思う。
今回は特に長谷川さんの喋りの魅力を感じた。
正直、筋には今の所唸らせられるようなところは無い。
フランチャイズの闇や粉飾はもっと巧妙に仕組まれていることは報道にも時々現れ広く知られているが、そこは日経グループだけにリアルには触れられないのは致し方ないかもしれない。
とりわけ俳優陣の危なげなく優れた仕事ぶりにより、再現ドラマにも荒唐無稽なビジネスマンものにも陥っていない。
かつ魑魅魍魎の息苦しい世界を舞台にしているのに、視聴にストレスを感じない。
ドラマ世界に浸れる居心地の良さがある。
絶妙なバランスが取られており、非常に難しいことを成し遂げていると私は理解しているので満点評価したい。
仲村トオル、ゆるいねえ
犯罪の片棒担いでる割にはニコニコ余裕あり過ぎだろ(笑)
普通なら不眠とか、酒浸りとか、血のしょんべんとか、逮捕される夢を見るとか、家族に当たるとか、そんな状態だろうよ。
作者もゆとりじゃないのか?
まあお馬鹿ドラマとして楽しむのも一興かな?
怒涛の50分間だった。ハイテンポでおもしろかった。ただ、専門用語がたくさんあり、素人にはわかりずらい。解説テロップを表示してもらえると大変ありがたい。
上の方の御指摘のように、株式を上場している会社としては
粉飾決算が明るみに出れば、社長・取締役は即逮捕でしょう。
あたかも樫村社長が孤軍奮闘しているような演出ですが、
素人の経営手腕で周り全部が敵になっていくのは自然な流れ。
客観的には、倒産を免れて会社の切り売りが出来るだけでも
御の字だと思うのですが、どうなるのでしょうか。
ドラマとしてはアリ。
でも、飲食業のリサーチが甘すぎる。
ランチ弁当をワンコインの上、一ヶ所の販売に3人。
そして作る人も含めれば、人件費はいくらになるのでしょう?
ディナータイムへの宣伝だと思えば赤字さえ出なければアリだと
いう考えなのでしょうけど、チェーン店には合いません。
労働環境への影響も問題です。
営業時間外に弁当を売るには時間外労働をするか、人を雇うしかない。
ドラマでは時間外労働をさせている様子ですが、そんな無理がいつまで続くのやら・・。
労働者個人が無理して頑張って会社を盛り上げて、
それを美徳と感じて・・って昭和のブラック企業です。
それってこのドラマで見せたいことじゃないはず。
平成最後の夏に時代を振り返ると大手銀行や企業の合併の動きがあったことに気づかされます。ドラマでは、中村トオルさんが自然で、仕事に誠実で一生懸命に取り組む樫村に生きる姿勢が感じられます。ドラマに表面的な装飾がなく、人間関係が前面に出ているので興味深いです。また、フランチャイズの仕組みも知ることが出来ました。
初回、絶賛とまでは言えないけれど、この枠は大人向けなだけあって キャストの配置も渋めで、比較的落ち着いて観ていられるのがいいね。
特別なエリートではないであろう主人公が請け負った、企業の再生への道筋が魅力的に描かれることを期待してます。
おや?これはいい。
恐ろしく豪華なキャストに、物凄く速いテンポ。
タイトルからバイアスが低かったこともあるが、引き込まれて観た。
”CEO””CFO””第三者割当増資”などに説明キャプションが付き、加えての説明ゼリフはなにかの教育ビデオのようだったが、役者さんたちが上手いのでそれらの「いまさら?」はご愛嬌、バカにしてんのか?とは感じなかった。
『メリー・ポピンズ』のミスター・バンクスに見られる銀行マンの線の細さや、古くから「経理畑出身で成功している社長・経営者は少ない」と言われる大局観の欠如傾向を、仲村トオルのキャラクターがエンターテイメントのリアリティで荒唐無稽さを払拭している。
飽き飽きしている常套の組織と個人のやり合いは控えめで、金融と実業、はたまたキャピタルゲインとインカムゲインの本質的・根本的な対立が描かれそうな空気も初回にはあった。
ここがしっかり描写されたものは世界的にもあまり見当たらない。
経済の現場を舞台にした人間ドラマでなく、経済そのものを掘り下げて欲しいと私は期待している。
いくら日経グループでも、会社員の世界を描くとなるとビジュアル・クリエーターのテレビマンの世界観、そこはやはりどうしても作り物、「ないない」と言われるものになり、経済トレンディドラマになりかねない。
『ヘッドハンター』にはそのきらいがあったが、本作はそちらに寄らないで欲しい。
早まって辞めてしまった銀行支店を惨めに眺めていたところで、転機となる水野美紀とぶつかるという場面はよい設えだった。
椎名桔平、長谷川京子、それに勝村政信は上手い。
日本でのキャリアは浅いようだが、大谷亮平は自然で馴染んでいた。
本田博太郎は不器用な役者さんだが、私は親近感を持っており嫌いじゃない。
岩松了や石井正則など、これから楽しませてくれに違いないと期待を寄せる要素がいくつもある。
連続ドラマの初回としての完成度も高い。
ドラマBiz第一弾の『ヘッドハンター』は途中からつまらなくなってしまった。
椎名桔平は不思議な魅力の持ち主だけに、ちょっと心配だ。
テレビ東京が思うビジネスドラマとは、キャリアから外れたサラリーマンが再起するというもののようだが、ニーズとズレがあるんじゃないだろうか。
そういう人はビジネスドラマなど観ないのではないかと思うし、今の日本には正社員になれない人が実態では半数ぐらいいて、おそらくそういう人たちがテレビドラマを観ていそうだ。
中卒でGMOインターネットを興して東証一部上場企業にまでした熊谷社長、高卒アルバイトから吉野家ホールディングス社長になった河村さん、どちらかといえば社会的敗者が浮かび上がる、今のニーズに合ったビジネスドラマが現実にはいろいろある。
イケメンの元銀行マンがいろいろな困難にめげず奮闘する姿、、、とはどう考えても魅力の無い企画だ。
自分はもう引退世代なので今更僻みは無いつもりだが、うまく社会でやっていけない若者に希望を与えるようなものを作って貰えないものかと思う。
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