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私、正直子供好きじゃないんだけど、このドラマは号泣した覚えがあるわ…リアタイじゃなくて再放送でだけど。
高い演技力があってこその良作ドラマだった。
2010年の最高傑作とのことで期待して観ました。が、話の展開が都合よすぎて、深刻ぶってるだけの物語。そのうえ回を追って泣かせる技ばかりが目に付き残念なドラマでした。
児童虐待を扱うなら、大人の自己憐憫的哀しみを手助けするような都合のいい台詞ばかりを、子役に言わせないで欲しいです。
テレビドラマだからと軽く泣いて観るには、とても重すぎるテーマです。
虐待を受けた経験のある人間には、脚本上の矛盾がひどすぎて全く感情移入できない。興味本位でこんなだったらいいなというご都合主義の理想像を、幼くて何もわからない子供に大人がこぞって押し付けてるドラマにしか見えない。こんなに物わかりよく無自覚に、大人の幻想につきあってあげている子供というのは、虐待のさなかにいる子供です。つまり芦田愛菜そのものってこと。子役って残酷なものですね。
最終話の手紙で、渡り鳥のヒナにたとえて再会を願うシーンがあるけど、幼少時の記憶があるなら渡り鳥は生みの親のところに帰るでしょうね。どんなに虐待されてもそれが本能というのならね。本当はこの子を渡り鳥なんかにすべきじゃないのです。餌付けじゃないんだから。責任とれないやつは手を出すな。
子供のためを思うなら、誘拐とか非合法の戸籍とかじゃなくて、発見した時点で即通報&シェルターへ避難、行政が使えないならNPOや弁護士つけて福祉と司法のフル活用、それ以上に個人的にどうにかしたいなら経済的支援でしょうよ。安心して暮らせる環境が第一、人間として将来社会で自立するための教育支援が第二、学校行かせないとかあり得ない。こんな身勝手な大人たち、誰ひとりいなくても、子供はきちんと育つし、育つように社会の仕組みを正すべき。ドラマはファンタジーなんだから感動できれば多少の絵空事は別にいいじゃんって人は、所詮はファンタジーとして消費する傍観者の人間で、それは身勝手なお節介焼いて虐待のセカンドレイプみたいな行為に出る誘拐犯を支援しているだけに過ぎない。こんなドラマをつくった制作者も、それを見て感動したとか言ってる視聴者も、本物の被虐待児にとっては単なる現状肯定の加害者です。こんなドラマのせいで、当たり前の支援を受ける可能性を低めてしまう子供が出ないことを願うばかりです。
来年1月からの日テレ芦田愛菜ちゃん主演ドラマ “明日、ママがいない” の脚本が坂元裕二さんかも、って噂だけど (現時点では未発表)どうなんですかね? ストーリー的には何となく続編風の感じだけど…
「Woman」では少し期待ハズレだった (個人的に、です) ので坂元脚本だとしてもチョット不安です。
最近このドラマを初めて見たんですが、不屈の名作とはこのことをいうんですね。
ドラマ好きでいろいろ見てきましたが、こんなに感動する作品は初めて。
母性とは何かを考えさせられる、非常に深く、そして、とても優しい気持ちになれる素敵な作品です。
演出、脚本、キャスト、すべてに感謝。
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