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私は男だからこのドラマに嫌悪感を持つ男性の気持ちはわからないでない。
しかし、ギリギリ年齢で種の保存がベースにある結婚不安に陥っている中で新たな選択肢を持った女性の心理を一般的な男の概念で理解するのは難しい。
小和田雅子さんや川嶋紀子さんはご結婚されてPrincess Masako,Princess Kikoになられた。
その後皇后になられた雅子様は英語ではEmpress Msakoと呼ばれる。
EmpressとはEmperor(皇帝=天皇)の女性形である。
イギリスなどの王制では、国王の妻はQueenである。
結婚によって王や皇帝にさえなる可能性を、全ての女性が生まれた時には持っている。
対して、男性はこうはいかない。
後天的努力ではPrinceにもKingにもなれない。
正確に言えば亡くなったフィリップ殿下はPrinceとされることもあるが、正式にはQueen consort(王配=女王の配偶者)である。
Princeというのも屈辱だが。
ルールを作る側に立つことさえある女性の男選択はモラルを越える。
加えて、女性は生まれてくる子孫の遺伝的可能性を本能的に検討する点も男とは異なる。
原作者はこんなことを意識はしていないと思うが、男女の本質的で普遍的な違いが、お芝居上手な主演女優さんの力もあって、スモールステップで丁寧に描かれている佳作だと思う。
近頃さまざまな面で時代の巻き戻しを感じていたところ、橋の上のキス目撃シーンなんか小田和正のイントロが鳴りそうな王道トレンディドラマ様式美、今の時代に捻らず衒わずに真正面からこういうテーマに向き合うものには応援したい。
冒頭のハグ拒否、岡崎さんと美山さん対決シーンのセリフもちょっといい。
ほとんど手持ちカメラは今風なのかな?低予算にして映像も悪くない。
主演の岡崎さんのことはまったく知らなかったけれど、この方上手いね。
満点評価に同感してくれる人は少ないだろうけど、決して安いドラマじゃない。
セレクトショップの店長をしている柏崎ゆう(岡崎紗絵)は尚紀(中川大輔)と付き合って7年目で、同棲を始めて5年目。
マンネリ生活が続いたせいか、28歳の誕生日をすっかり忘れていた尚紀に失望し、勢いで家を飛び出してしまう…。
その日の内に高校生時代の元カレ 深見(浅香航大)に再会するなんて、レディコミにありそうなベタな展開。
適齢期なる言葉が死語になりつつも、結婚に憧れを持つ女性は多いわけで、曲がりなりにも7年続いた今彼と元カレの間で揺れ動くゆうの心情が見どころか。
ただ、深見だってずっとゆうを待っていたとは限らないわけで、更に一波乱があるかも。
ところで、彼の車は松本ナンバー(実家は長野か)だったけど、ロケ地は千葉なんですよね(汗)。
テレ東公式YouTubeチャンネルからの通知の「あたしなんで結婚してないんだっけ?」が刺さった。
昭和後期から平成初期には王道のテーマだった”婚期”には触れにくい配慮社会になっているのに、ズバリこれをキャッチに持ってくるとは勇気がある。
長引く同棲で倦怠期というより男女間喪失に陥るのは、自分も経験しており、よくわかる。
そんな時に元カレ出現。
奇を衒わない古典的様式美という感じの筋のドラマに思いがけず引き込まれた。
今のところ目障りな部分もなく、気持ちが良い。
深夜に到着した小湊鐵道の駅に脈絡なく元カレが軽トラでやってくる。
元カレは偶然の再会にそれほど驚いた様子を見せていないし、なぜその時間に駅に来たのかの説明もない。
これは偶然ではなかったというミステリー仕掛けであって欲しい。
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