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佐藤二朗主演で、元ひきこもりの50歳男性が中学校の不登校教室の非常勤講師となり、学校が抱える問題に悪戦苦闘しながら“一歩踏み出す”人々の姿を描く。
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焼き鳥先生を演じる佐藤二朗の存在感や説得力が素晴らしく、毎週楽しみに見ていたのだけど、最終回はちょっと残念だった。
唐突に新型コロナ感染拡大による休校に突入し、置いてきぼりを食らった。確かに、先の見えない状況に突然の休校で現場も混乱しただろうから、そういう意味では臨場感があった。
しかし、新型コロナウイルスの影響による休校を、「大人の一方的な理屈や都合で振り回され、一番割りを食うのは子ども」という図式にはめ込むのはちょっと強引なのではないか?
さらに、教師も納得はいかないまま仕方なく飲み込んでいるという描写も取ってつけたような印象を受けたし、校長の独断で校門を開放するという描写には、疑問を感じた。そんなことして何になる?権威に振り回されずに自分らしく生きることの素晴らしさを示唆したかったのかもしれないが、ちょっと単純すぎないか。
最終回だから、無理やり話を終わらせたような印象が残り、残念極まりない。こんなふうに終わらせるよりも、続編につなげるほうが良かったのではないか。
焼き鳥先生とその母親、娘の物語はとても良かった。特に、母親役の白石加代子が素晴らしく、少ないシーンの中にぐっと堪えて我が子を見守る不安や苦悩、確かな愛情が伝わってきた。
ヨーダのスピーチはとても良かった。ヨーダが発する言葉一つ一つが生々しい現実に裏付けされた魂の叫びのようで、胸に迫ってきた。
人事権を盾に佐久間由衣さんの若手教師祥子を恫喝の榊校長、榊校長の非を訴える鈴木保奈美さんの磯崎にも人事権を盾に良い返事をしなかったはずの室井滋さんの教育委員会室長が榊校長の上島先生いじめの録音テープを市長に報告と決断。立身出世だけが生きがいだった榊のような男には奈落に突き落とされた瞬間。
そんな榊を「先生も苦しかったんですね」と硬直した組織にがんじがらめにされた気持ちを思いやる上島。
引きこもりが長かった上島を「お前を生んで本当に良かった。生まれてきてくれてありがとう」と言う母の白石加代子さん。「僕もお母さんの子供で本当に良かった」と言う上島先生の佐藤二朗さんに思わず涙。
情緒不安定の引きこもりだった依田をステップクラスの生徒の前で敢えて立たせて体験談を語らせたサポーターの長嶺の半海一明さん。余命僅かの自分を顧みて社会に役に立つ人間になって欲しい、と訴え、いきなり榊校長を自己保身の権化とばかりに非難し泣き崩れる。これは賛否あるだろうが依田は溜まっていた気持ちを吐き出して気持ちがやっと落ち着いたと思う。
最後のコロナによる休校の描写は誤解を生むかもしれないが、私個人は決して時の首相を批判したものでないと思う。大人の都合で世の中は生徒は振り回される。上島が経営する焼き鳥屋も酒類の提供をしているからやがて休業だろう。ドラマの描写の1カ月後に志村けんさんが、2カ月後に岡江久美子さんが相次いで亡くなり世間はパニック状態になった。今より感染者も死者も圧倒的に少なかったが、ワクチンはおろかマスク着用も消毒液も十分普及していなかった。
ただ、唯々諾々と上意下達の榊校長。ここを強調したら一層良かった。自分の意志で教員や生徒と対話して決めた訳ではない。
大人の都合でどんなことがあっても自分を見失わないで欲しい。校門を開け、ステップクラスの生徒や上島や磯崎や祥子や何と榊校長までがソーシャルディスタンスで校庭の芝生にあおむけに寝て青空を見上げる。美しい青空。がんじがらめの規則だらけの世間と違い漂う雲は自由の象徴だ。
コロナ禍で緊急事態宣言等の制約はこの作品は否定していないと思う。そうでなく、強権的手法で自由を抑え込むこと(今回は金融機関に酒類提供を止めない店に融資等で圧力発言を撤回に追い込まれた事例)のない各自が自主的に良識ある判断ができる世の中の素晴らしさを訴えたものだと思った。
人は他人の苦しみ、悲しみを共感できても、本当に理解することは難しい。
それでも、なにも出来なくてもそばで寄り添う事、一緒に泣ける人は心の痛みを知る人。
才能を持ち、順調に社会生活を送れる人には、心の痛みはわかりづらいのではないか。
引きこもり先生と校長先生の対比が面白い。
社会の強者(校長先生)と弱者(引きこもり先生)の、いじめ問題の対決。
どうなるのだろうかとても楽しみ。
壊された花壇の前で、不登校になることも出来ない生徒たちに、泣きながら嫌ならば学校なんて来なくてもいい。と言う、引きこもり先生の言葉に涙か出た。
いじめが無くなるためには、大人たちが「神様」にならなければならない。
理想的ではあるが、そういった社会、お互いを寛容出来る社会を作りたいですね。
これは、傑作。
「引きこもり先生」を第一回から第三回まで一気に見た。
最初はストーリー展開はいいんだけど、会話がぎこちない感じで、森下佳子さん、井上由美子さん、渡辺あやさんと言った実績ある女性脚本家か原作あるヒューマン物の得意な岡田惠和さんか社会派ドラマの得意な坂元裕二さんなら良かったかも、と思ったが、進むうちに脚本の梶本恵美さんの筆が乗ってきたのが分かった。面白いし考えさせられ感動的だ。
考えてみれば「金八先生」「熱中時代」「サンキュー先生」は現場の教師から当時はファンタジーだと言われた。主人公が立派な人間で校長が人格者で主役に理解があり先輩教師にも模範的な人がいる。そう言う意味では「健康で文化的な最低限度の生活」の福祉事務所も課長の田中圭はまずまずだし井浦新、内場勝則と言う人格者の先輩職員の下で新人の張り切りガールの吉岡里穂が奮闘する話だった。
「引きこもり先生」は主役の佐藤二朗さんが11年も引きこもりをしていた訥弁の焼き鳥屋店主。佐久間由衣さんは大学を出て間もない新人で夏休みに遊びに行こうとしていた。スクールカウンセラーの鈴木保奈美さんも焼き鳥屋で一杯やって愚痴りたくなる。高橋克典の校長は見せかけだけの成果主義の俗物で自分の実績と出世しか考えていない。同僚教師も事なかれ主義の腐り切った人間が何人も。
そうした中で、主人公も佐久間さんの教師も不登校児だった生徒も一部の親も人間として成長していく。
全5回とは本当に勿体ない。素晴らしい作品だ!
最終回は最悪。腹が立って仕方がなかった。
コロナウイルスのせいで学校が休校になることは悪ですか?
子どもの問いに、「国が決めたことだから」としか答えられない教師が問題だ。
今よりずっと未知のウイルスだったコロナが一気に蔓延してきて、考え方の相違は人それぞれあろうけれど、あの時は国としてそれが最善と考えて判断したことでしょう。
教師は学校ではマスクをするべき。
教室で教師が子どもたちに休校を伝える場面で、なぜ!?と食い下がる子どもたちに、ニュースを見なさいと言いたい。
ヤキトリは、学校が休校になるのに、焼き鳥屋を閉めないのか?
ビールを飲んで大声を上げている客。
一年前は時間短縮とか休業要請とか酒類提供自粛とか厳しく決められていなかったのかよく記憶していないが、コロナが収束しない今、このようなドラマを見せられることは不愉快でした。
前回、先の展開が読めないと書いたが、上から目線の批判を覚悟で言わせてもらえば、コロナ禍にかこつけてとってつけたような最終回はドラマ的には何も終わってない。まあ現実のいじめ問題がほとんど解決できてないから、高橋克典を佐藤といっしょに校庭に寝転ばせて学校長といえどもこれだけ無力なんですという問題提起なのかもしれない。脚本としては佐藤の熱演で助けられているが、1~3話の各人のいじめの伏線の回収が中途半端。もしかしたらもっと長い話数をコロナのために中断したのか?
おもしろいんじゃないですね。
本当にイイドラマです。
泣かせよぅ、泣かせよぅってな演出や無駄なセリフがないんです。
だから、佐藤さんや子供達の芝居に…自然と涙が出てくるんです。
5話で終わってしまうには惜しい作品です。
あの榊と言う俗物の校長は何とかなりませんか。これ、ドラマだからの話でなく似た話を実際にニュースで聞くから心が痛みます。教育長を目指してる訳ね。お追従のぼんくら教師も性根が腐り切ってますね。ステップクラスの生徒達は心が病んだ生徒は多いけれど、もっとピュアで人間のレベルは遥かに上等です。
精神疾患を誘発する恐れある焼き鳥屋さんを軽々にステップクラスの非常勤講師にした榊校長、反省の色なしですね。鈴木保奈美さんの藍子もそうです。現実に教員は精神疾患にかかる人が多いのです。決して楽な仕事ではありません。
でも、ドラマだからでもありますが、ステップクラスの生徒達の声援を受けて、上島先生は立ち直りました。助ける側が助けられる側に助けられたのです。もう、右顧左眄の必要はない。「俺は天下の焼き鳥屋だ、文句あるか!」。教員としての出世は無関係の上島先生、胸を張って自信を持って生きていって下さい。
しみじみと良いなぁ~。
本当に丁寧な作り方と思います。
問題のある家庭や行動を持つ子供たちの心の苦しみを理解し、わかってあげられる引きこもり先生の優しさが心に染みます。
そして、子供たちと関わっていくことで少しづつ変わっていく先生自身。
佐藤さん、上手いですね。
娯楽性を持ちつつも、人の心の暗部もしっかり描く事が出来ています。
久しぶりに楽しみなドラマが放送されました。
絶賛です。
佐藤さんの代表作になるのかな?
引きこもりの家庭の状況は様々だと思う。
二話目の「父親だったら子供を守って下さい」の言葉に、自分の過去が甦る引きこもり先生。佐藤さんのその表現はとても見事でした。
自らの引きこもりを糧に、生徒を救っていく正義感溢れるドラマかと思ったら、自らも救いを求めながら生徒たちと対話していくドラマだったんですね。
誠に上手い設定とそれに見合った演者。
世の中の隅で、家庭の事情でなにも出来ない子が苦しむ姿は心が痛くなります。
その痛みを知る引きこもり先生が自分自身を見つめながら、周りの人たちの助けを借りながら少しづつ少しづつ変化して行く物語はとても好感触です。
私のなかで今期一番。
佐藤二朗主演ということで楽しみにしていたけど、微妙だった。
第1話だから状況説明の描写が多かったが、ちょっと安直にいろいろな情報を盛り込みすぎたという印象。
不登校のナナについて、母親も家の状態も分かりやすくネグレクトを表現していたが、当の本人は着ている物も清潔そうだし、すぐに大声も出せるし、初めて行った焼き鳥屋で大はしゃぎで掃除してみたり、よく知らないおじさんに身の上話をしてみたり、話し方も元気いっぱいで理路整然としていて、どうも違和感が残った。
鈴木保奈美は都会的なかっこいい女性の役にハマる俳優さんだと思っていたが、これまでとは毛色の違う役柄を意外にも自然と演じていて、これからどんなふうに佐藤二朗や生徒たちと絡んでいくのか、楽しみ。
とっても良かった。
毎回胸にがんがん来て
校長先生に立ち向かうヤキトリに感動しました。
素晴らしいドラマだっただけに
最終回のコロナの描き方が私には共感できず、
ちょっと残念でした。5回じゃ描き切れなかったのかな。
ヤキトリ、校長先生、教育長、ヤキトリ母の演技が良かった。
ので星5
泣いたわ。
今時の青春ドラマだよね。昭和のは劣等生をスーパー教師がねじ伏せまとめる。
これがスーパー先生から生徒目線の三枚目教師に変化。そして平成になると暴走族あがり、やくざの娘とか出てきて令和は生徒よりも弱い先生がヒーローか。
これぞドラマ。
NHK.少年寅次郎、エール、引きこもり先生と近年の傑作を立て続けに世にだしましたね。
しっかり見せて感動させる事が出来るのは素晴らしいです。
一つ一つの場面に人の心情が描かれています。
我校にいじめは無いと言い切る事しか出来ない管理職の校長先生の辛さ、公務員として仕事をするしかない人たちの辛さ、その心情を表現できる脇の人たちの演技の素晴らしさ。
そして何よりも、引きこもりを体験して、その自分を飾らないで見せる先生を演じる佐藤さんの心暖まる演技が心を打ちます。
娘さんと会う場面見ただけで涙が出るほどのめり込みます。
佐藤さんだけでない、登場する人全員の、心が痛い、苦しい、見事な表現。
唯々絶賛。
号泣。
ただただ、涙が溢れてくる。
心の芯がきゅ〜〜〜となってしまう。
佐藤二朗の魂奮える、渾身の演技に、なんか、心のウミが浄化される。
人が心に抱える、痛み、苦しみ、もどかしさ。
子供たちも、一部の大人たちも、どうしたら良いか、分からず立ち尽くす。
その苦しみをとことん味わってきたヤキトリ(佐藤二朗)が勇気を出して、引きこもりから先生になって、そんな生徒や大人たちと一緒にいることで、心のひだにそっ…と触れることで、救われる者がひとり……またひとり。
ヤキトリもまた同じく。
…
渾身の一作に、多くの人に心奮わせてほしい。
脚本、演出、演技、佐藤二朗という存在。
すべてガッチリとハマった傑作です。
「わたしたちの教科書」の佐藤二朗の姿がなんか、よぎるんだな。
佐藤二朗だけでなく、高橋克典、鈴木保奈美、佐久間由衣ほかキャストがみな素晴らしい。完全に物語に溶け込んでいるというか、本当に生きているみたい。これを越える学園ドラマは、もう現れないんじゃないか、と思うくらい凄いドラマだ。
二宮君の繊細な演技が素晴らしい。
鈴木梨央をいじめさせられていた役とは。
今の陰湿ないじめがあぶり出され、
がっこうになんか来なくていいと言い切った
佐藤二朗のまっすぐで不器用に寄り添う姿
ただ、カウンセラーの鈴木保奈美は廊下で声をかけるのではなく、こっそりヤらないと。
担任までがスクールカーストに加担する姿。
なかったことにする校長。
自分もと頑張るヨーダ君。
心に刺さる
第二話視聴。親、教師はこども、生徒の模範にならなくてよい。伴走者となって一緒に頑張る、ともに成長する。現場で奮闘する「先生」を自動車で追い越してゆく校長。構図がはっきりした。
とても良いドラマ。質が高い。1話も2話も何度も泣きました。
佐藤二朗さんは、いつもの癖が強い演技よりも、こういう方がずっと良い!見直しました。
佐藤さん、いつもふざけてアドリブが多く、苦手だったけど、見直した。
実は実力のある役者だったのね。
いつもその路線でしてくれればいいのに。
佐藤二朗のみならず、鈴木保奈美、高橋克典、佐久間由衣ら共演者や子役たちの演技も光っている。毎回号泣できるのはあの優しいビアノの旋律が、いつもいいタイミングで入ってくるからというのもあるだろう。非常に完成度が高く、誰かもおっしゃるように、歴史に残る名作だと思う。
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