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合計 | 49件 |
読み | やまもとしゅうごろうにんじょうじだいげき | |
放送局 | BSジャパン | |
クール | 2015年10月期 | |
期間 | 2015-10-06 ~ 2016-03-15 | |
時間帯 | 火曜日 21:00 |
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追いついた夢、見ました。
番頭さんは普通に考えれば、店の金を横領してその金で母親の面影のある若い娘を金を盾に囲うというとんでもないオヤジなんだけど、恐らく幼い頃から奉公に出されて、奥さんが「育ちがわかる」といったことから貧しい生まれだとわかる。一生懸命働いても奥さんからは蔑まれ、家付き娘と結婚したのに店は任せてもらえず番頭のまま。先が見えて来たときに自分の人生のはかなさを痛感しただろうことがよくわかる。阿南さんは真っ直ぐで一生懸命な人柄を好演されていた。
好きな人と二人町をブラブラ歩き茶店でお団子を分けあって食べる。そんな小さな夢も叶わなかった番頭さんはさぞ無念だったろう。
救いはあの娘が一向に帰らない番頭さんを二年間もちゃんと待ち続けたこと、苦手な青魚も食べようと努力して尽くそうという気持ちがあったこと。
番頭さんの夢は叶わなかったけど、大切な娘が金のために人生を投げずにすんだ。
下男が「旦那様はあなたの神様になりたかったんだ」といった時に目頭が熱くなりました。
こういう人情ものはやはり役者で持ちますね。
前回はなんだったんだ?
今、録画しておいた「夜の辛夷」を観て、正直言って驚いた。子持ち女郎の演技にである。江戸時代の 岡場所での、客と女郎の肉体関係抜きの儚い恋をこれほど鮮やかに切なく表現できる若い女優がいたとは?「一体誰?」と思って出演者を見たら、何とAKBの大島優子の相棒、秋元才加さんだったとは!!彼女はNHKでも老女が経営する喫茶店に勤める娘役や、現代にタイムスリップした戦艦大和の乗員との恋とか、なかなか演技が達者な人だとは思ってはいたが、まさか江戸の言葉遣いや仕草、まして女郎という特殊な世界で働く役をここまで見事に表現するとは、もはや一流の女優と言って良い。
これはいかにも山本周五郎らしい、巷で生きる庶民の、それも盗賊と女郎という底辺で生きている二人の純愛を描く、何ともしっとりした良い話だった。これはNHKではちょっと難しいので、この局でやってくれたことに拍手喝采を送る。 こういうドラマを待っていたので、また、是非山本周五郎でシリーズ化をお願いしたい。
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