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ドラマ自体の感想は、すでに述べたことがあり文句なしの作品でしたが、付け加える事が一つ。
最終回の台本は途中で変わったそうです。
[その高野は台本を手にした際、最終回に自分の出番がないと知り「さみしいなあと思った」(高野)、「それを聞いて、『じゃあ、岩井さんに言っておきますよ』と話した」(長澤監督)。一方、岩井も「台本を書きながら、物足りなさを感じていたが、高野さんが登場することで最後のピースがはまり、『なぞの転校生』はこういう話なんだと気づいた」と述懐。]
http://eiga.com/news/20140510/11/
これは変えて大正解でしたね。あのラストでなければあの感動は無かった。
日本SFの奇跡、復活ですか。
ショパンの雨だれのない世界、はかないシャボン玉、風が吹いてる、幾つかの運命の終焉と未来への挑戦、ラストの感動を思い出します。
「この世界はなんて美しいんだ。降るような星空…」そんなに今、街中は美しいか?今時、かなり田舎に行かなければ綺麗な星空など無いが。変だなと感じていたら、ショパンが存在しないことが発覚。え?舞台は我々(視聴者)の居る世界ではない?じゃあそれは何処に…。不安定な感覚のまま迎えた最終回。
「遅くなってしまったが」NHK版の岩田広一(高野浩幸)がD15からやって来た。39年前と同一人物の、あの岩田君に再び会えた。その瞬間、架空の人物に過ぎない、少年の姿で我々(視聴者)の中で止まったままだった岩田広一が、我々と同じだけ年を重ね、結婚もし、今や職場で重要なポストに就いている…。それは、高1の秋に、中学時代の友達と駅でバッタリ会うのとは全く違う、39年を経た衝撃と感動があった。
ああ我々の世界はD15なんだ。岩田君は、そこで今もずっと元気だった。「あのモノリオは山沢典夫というんだね。僕にも昔、山沢典夫(星野利晴)という(人間の)友達がいたんだよ」もう涙、涙。
今回の舞台をショパンの居ない、我々(視聴者)の世界ではない所(D12)にしたのは、最後にNHK版の岩田君を出すため。D12の岩田広一(中村蒼)の父親役が高野浩幸だったのは、異次元同士の広一つながりを、違和感無く見せるため。山沢典夫がアンドロイドなのは、D12のみどりと必ず別れる結末にするため。
そしてD15。我々の居る世界は、実は本当にD15(NHK版の)?そこもまた異次元かもしれないし、我々の居る世界かもしれない。そこは視聴者が自由に想像する余地が残っている。アスカ姫はD21に連れて行く、姫を治せる医療技術はD15にはまだ無いから、という設定によって。
何もかも、ニクい演出でした。
D15世界からやってきた次元調査団の訪問で全て解決してしまった。アスカ姫は死なず、使命を無くしたモノリオの孤独はない。
一件落着と言えなくもないが、何でD15世界の方々が、王室を保護救済するのかは?だ。モノリオが感情がないのも怪しくなってきた。
今回、流れ星まで未解決問題を回収してくれたが、また謎も生んだ。「帰ってきたなぞの転校生」を期待したい。
若い役者さんも素晴らしいし、お父さん役も往年のヒーローぶりを発揮された。
2014年の名作、改作になるのは間違いなし。
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