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今期、火曜はジョーカーとこれと連続で視聴してきた。
愚かなことに、この最終回を観て、やっと局側の意図(まさか偶然ではないよね?)に気付いた。
それは、両者とも『正義』という大きなテーマを扱いつつ、
ジョーカーは・・・
「法は人を裁けるか」→「裁けない場合がある」→「人が法の代わりに裁くことは正義なのか?」
逃亡弁護士は・・・
「法で人を救えるのか」→「救えるとは限らない(法が人を苦しめる場合もある)」→「ならば人が人を救おうとする時、法よりも大切なものは?」
この相反するテーマを掲げた2つのドラマを連続で放送したことに関してはグッジョブ!
フジもたまにはイキなことをしてくれるんだな(笑)
しかしながら最終回を観終えて、両者の感想は真逆になった。
原作が既にあったこのドラマについては、主人公の苦悩、そして人間性が丁寧に描かれたゆえに、最終回で上記テーマはくっきりと浮き彫りにされ、
ストーリーの大団円とともに、ある種の大きな感動を呼び覚ましてくれた。
ジョーカーについては(あちらのスレにも投稿したが)、人間が描かれていないゆえに、テーマの普遍性に肉薄できず、消化不良を否めない残念な結果になった。
逃亡弁護士を上地くんが演じたのは大成功だったのではないか。
当初の不安をよそに、回を追う毎に役にはまり、最終回の演技については満点をあげたい。
特に連光寺と対峙した場面の心理表現は素晴らしかった。
テクニックとしての演技のみでなく、彼自身のもつ清らかな人間性が『成田誠』を生き生きとさせていたと思う。
あとドラマの世界観に破綻なく入り込めた理由として、脇役の演技者(レギュラーも毎回のゲストも)達が上手い役者が揃っていたということも大きい。
人間の持つ「良心」の大切さを、説教くさくならず、表層的にもならず、またこそばゆくもならず、最終回で上手く感動につなげてくれたなと、
脚本にも、上地くんの演技にも拍手!!!
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