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最初はよくある人情レストランもので、全く期待してなかったのだが、今期の新作ドラマ全作を見ていると、他にこういうドラマがない分このゆるいホッコリした人情テイストが、かえって貴重に思えてきてだんだん見るのが楽しみになってきた。
出演者も毎回のゲストもみんな良いのだが、やはりマダム役の内山理名さんが抜群にいい。不幸な蔭を感じさせる雰囲気とあのなんともいえない優しい大人の笑顔が素晴らしい。昔から彼女は笑顔の女優と言われ、様々な笑顔を見せてきたが、この作品では熟女の笑顔を存分に見せてくれて実に素晴らしい。
内山理名さんは時代劇以外の現代劇でももっと活躍してもらいたいと思う。
ちなみに宮崎美子さんのバーのスレタ変なマダム役はなかなか見れない珍品で面白かった。
自殺の名所とされる志出の岬のバス停に降り立った、派手なギャルファッションに身を包んだ倖田すもも(岡田優実)25歳。
「死ぬまでにやりたい10のこと」と書かれたノートを携え岬へ向かう途中、ギャルソン風の是枝(柳優太郎)に「お腹減ってませんか?」と声かけられて…。
自殺の名所から徒歩5分の場所にある、オーベルジュ・ギルダ。
そんな場所で営業出来るものか気にはなったが、考えてみれば、東尋坊とか熱海の錦ヶ浦の近くにもあったりするので全くの無理筋とは言えない(さすがに徒歩5分は厳しいか)。
しかも、どうやらマネージャーの夕雨子(内山理名)をはじめ、シェフの大森(竹財輝之助)も是枝も何らかの過去を抱えたままのようで、絶望した人々の「パパゲーノ」になってくれそうな雰囲気。
初回はブラック企業のパワハラ上司からの苛めで病んだ男(中村靖日)が、転職を決意するまで。
人はいつかは死んでしまうもの。でも「死ぬ」以外の選択肢を持って生きている。果たして、すももは見つけることができるのだろうか。
まさか、母親は死んでませんでした。なんてオチは無いよね?
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