3.73
5 26件
4 2件
3 1件
2 0件
1 12件
合計 41
読み あれちのこい
放送局 WOWOW
クール 2016年1月期
期間 2016-01-09 ~ 2016-02-06
時間帯 土曜日 22:00
出演
戦争の爪痕が残る1947年、詩誌「荒地」創刊のために北沢太郎(豊川悦司)、三田村貴一(松重豊)、有川信夫(田口トモロヲ)ら詩人たちが集まった。それから28年後、53歳の北沢は新聞社の校閲部に勤務しながらもほそぼそと詩作を続けている。妻の治子(富田靖子)、...全て表示
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名前無し

これからは生きるぞ、と意欲を燃やした有川のあっけない死。
人生の無常を感じました。
そして自ら人生の終末に臨む北沢。
荒地の詩人たちは猫に似ている、と北沢の娘は言いました。
みんな勝手気ままに生きてみんな仲がよかったり悪口ばかり言ったり。
確かにそうなんだな、と足元で体を舐める猫を見ながら思う。
凡人の常識では計り知れない、詩人たちの自由な感性と奔放な生き方。
荒地を歩んだ北沢の最終到達地はやはり明子の元だった。
愛してるのは北沢、でも惚れたのは三田村。
そんな明子と北沢の最後の生活はとても穏やかでした。
北沢の遺稿のタイトル「すてきな人生」に全てが表されてますね。
だいぶ昔、純文学や詩集を読んで感動できた多感な青春時代を
久々に思い出させてくれるドラマでした。
猫好きとしては猫がドラマのモチーフとしてしばしば言及されることも嬉しかった。
役者さんも皆さん素晴らしいし、地上波ではなかなか味わえない
地味だけど豊かな味わいのあるドラマでした。

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名前無し

北沢と三田村と明子。不思議な関係ですね。
北沢は別の若い女に夢中になり愛欲にまみれながらも
明子を放っておけない。
死にたきゃ勝手に死ねよと口では突き放しながら必死で助けようとする。
三田村が別に女を作って家を出たのも明子を死なせないため?
そして明子にとって愛する男性は北沢だけど惚れたのは三田村。
正直、凡人の自分には理解の範疇を超えているけれど
詩人という繊細な感性を持つ男たちとその間を行き来して徐々に神経をすり減らしていく
明子という女性の複雑な心理と愛憎に惹かれます。
そんな彼らの人生の終末がどんなふうに描かれるのか
最後まで見届けたいです。

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名前無し

幼馴染の三田村と北澤。
明子という女性を介してのこの二人の男性詩人の関係がとても複雑で興味深い。
太陽のように常に中心にいる三田村と陰でひっそり輝く北澤。
その間で揺れ動く明子がまるで正気と狂気の間を行き来しているかのよう。
やはり詩人の感性というのは常人には測り知れないのだなぁと思う。
来週はその二人にそれぞれ新しい女性ができ
ますます明子は追い詰められていくよう。
豊川さん、松重さん、鈴木京香さん。みなさん魅力的。
中でも豊川さんの声に私は惹かれます。
このヒリヒリするような男女の愛憎がどんな結末を迎えるのか
注目して見届けたいと思います。

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名前無し

不倫相手の妻から売女、泥棒猫と面前で罵られながらも艶然と微笑む京香さんの余裕。
でもそれでいて夫の若い不倫相手に対してはいらだちと嫉妬を隠せない。
そして元日には自分の家だからと夫が愛人が住む家に掃除に行く。
実に複雑な女心で興味深いです。彼女は本当に夫より北沢を愛しているのか。
最終的には夫の気持ちを取り戻したいだけなのでは。そんなことも感じてしまう。
不倫という本来ドロドロの愛憎世界を美しい風景と詩人の言葉で
綺麗に描いているのが魅力的です。
キャストも最高。元の小説も読みたくなりました。
この静かながら激しい世界観にまた浸りたいです。

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