『経世済民の男』高橋是清

2015-09-06 12:50:23

名前無し

ジェームス三木さんのいつもながらの格調高さとオダギリさんの
上品さがうまくマッチしていて、久しぶりに軽くなく不愉快でない
時代物のドラマを見れました。

オダギリさんは若い頃から、上流階級出身の、品があって、知的な
青年役がとても似会う俳優さんでしたが、
アラフォーになったせいなのか、プライベートで辛い経験をされたせいなのか、
わかりませんが、綺麗さに加えて、重みのある演技もできるようになったなと思いました。

この人はこれから、時代劇とか、近代の政治ドラマとか、格調と様式美を求められる作品
（大河ドラマの主役でも見栄えの良さで好感が持たれると思います）に出たらとても映えるのに……

業界の都合とか事務所の力とかで　時代劇を、人気俳優だけど、似会わない人を使って作るのを辞めてほしい、とつくづく思います。

2015-08-24 10:58:13

名前無し

「商売」はあっても「経済」は無いも同然。
米相場、出資法、特許法。当時の明治政府の手さぐり感が分りやすく描かれ、まるで教科書を映像化したかのよう。
その一方で、展開が速すぎるあまり、是清の個の部分（妻を亡くす前と後とか）がおざなりになってしまっている。
人物を描きたいのか、歴史を描きたいのか、どっちだ？

「天皇の料理番」が秀逸だっただけに、5～6話ぐらいで、じっくり取り組んでくれたほうが良かった気もする。