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企画も脚本もひどすぎる!!
憎しみの連鎖。イスラム国のことがあったばかりなので、よけい怒りを感じました。
物証が乏しく、自白調書しか有力な証拠がないうえ、その自白が警察の暴力によるものが明らかになったため、無罪になった。
それで自分が代わりに殺してしまうなんて無茶苦茶でしょう。
本当に冤罪だった可能性だってあるのですから。
なぜ、せめて裁判の後に手紙の存在を知った父親が一事不再理のために、司法で裁けないことから復讐で殺したとしなかったのでしょう?
上告しなかったのも、義弟が罪に問われないのも不可解。
そもそも被害者が1人で死刑なんて普通ありえない。
犯人を呼び出したのではなく、向こうから勝手に追ってきて、しかも包丁で殺されそうになったのだから正当防衛だって主張できたはず。教授が逮捕された後も、弁護士に言われるまでなぜ元恋人は手紙を隠していたのか。
しかも殺人の後に、やはり岩崎が犯人だったということがわかっただけで、なんで罪が減刑されるのか?
後から手紙が出てきたわけですから、強要された自白だけで犯人に決めつけ、私刑で殺人を犯したことに何ら変わりはないでしょう。
レイプ事件を真剣に取り上げなかった警察の不祥事を隠ぺいするため、検察が上告をやめたとか、もう少し深みを持たせる工夫はあったはず。
これが「相棒」と同じ局だと思うと・・・。
いい役者を使っているのに非常に残念です。
…なんだろ。題材はとってもいいのになんだか中途半端っていうかスッキリしないっていうか。もっと重厚な物語を期待してたからかな…。消化不良です。
ひとつには竹内結子演じる緒方弁護士の軽さもあると思う。そりゃ弁護士と検事の対決として見たら勝ち負けって大切なのかもしれないけど信念よりも勝敗にこだわっているようでなんか不快。
岡田検事の人が人を裁く事の意味と権利を突き詰めたいという信念も言葉として出てきただけで法廷では全く感じられず。
元判事や裁判員達の葛藤もほとんど描かれずレイプ犯は本当に無罪だったのかということをただ追っているだけで司法のあり方や人が人を裁くことの意味を問う、というテーマを書ききっているのかというと非常に疑問。
せっかく豪華な役者陣を使っているのに勿体ない。
レイプ犯が無罪だったかどうかよりも判事や裁判官や検事の、人が人を裁くという重みの方をもっと掘り下げて描いてほしかった。裁いた上でそれが間違っていた場合、こういう悲劇が起こるんだという怖さみたいなものがあまり感じられなかった。量刑を決める裁判員達にその葛藤がほとんどなくあっさり話し合って判決が出ていたのも違和感。
テーマは重いのに全体的に軽くなってしまったのが残念です。…緒方弁護士の描き方はもう少しなんとかならなかったのかな。。
法廷物のドラマは好きだし、田村さんも嫌いじゃないんだけど・・・。
田村さんの台詞って、ちょくちょく聞きづらい時があるんですよね。
そこが不安と云えば不安な所。(笑)
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