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合計 | 5件 |
読み | てれびほうどうきしゃ~にゅーすをつないだおんなたち~ | |
放送局 | 日本テレビ | |
クール | 2024年1月期 | |
期間 | 2024-03-05 ~ 2024-03-05 | |
時間帯 | 火曜日 20:00 |
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このドラマはテレビ局における「ガラスの天井」の話だ。
90年代、オウムのテロ事件の頃に活躍した仲間由紀恵扮する曽根は、能力がありながらも女性という事で警視庁キャップになれず退職する。
その後輩にあたる木村佳乃扮する平尾は、その天井を割り、さらに上の役職まで昇る。
そして真野、和泉があとに続く。
そんな前向きの話なのだが、どうしても引っ掛かるのは身近で起きた事件を何故隠蔽したのかだ。
それはジャニー喜多川によるホモセクハラだ。
90年頃、元所属タレントによる告発本で多くの人が事実に触れたがマスコミは完全に黙殺した。
その後、文春との裁判では性加害が認められ、ジャニー喜多川は負けた。
しかし、そこでも一切報じなかった。
昨年、BBCが報じなければ今でもジャニーズは看板を捨てなかったし、被害者の存在すら認めなかった。
また、マスコミは黙殺したに違いない。
それから24時間テレビでの寄付金ネコババ事件は、いち地方局で起きたけしからん案件と夕方の検証番組で報じた。
放送時間は2月17日土曜日の16時40分・・・何故みんなが見ているGタイムにCM抜きでやらないのだろう。
国民の寄付によって成り立っているのだから多くの人が見る時間にすべきだろう。
それとも見られたくなかったのか。
そもそもネコババしたのは日本海テレビジョンだけなのか?
そういった疑問に答えるようなセリフ等が一切なく、女性が頑張って活躍できる日テレでござんす、という宣伝臭すらした。
さて、ドラマを振り返ると出演した役者が素晴らしい演技をした。
孤立無援の仲間由紀恵。
前人未到の荒野をブルドーザーの如く突っ走る木村佳乃。
子育てと仕事の両立で頑張る江口のりこ。
ブツブツ言いながらも「声」を届ける芳根京子。
それぞれに共感できた。
それ故に日本テレビによる「ジャニー喜多川隠ぺい事件」「寄付金ネコババ事件」に関する彼女たちの「声」が聞きたかった。
出演者みんな熱演だが、これだけの重要事件とそれにからめてテレビ局内での女性の地位向上の歴史を描くのには2時間では足りない。ラストがあっけなかった感じがする。特別出演とは言え曽根(仲間由紀恵)の描き方が圧倒的に掘り下げ不足。
↑曽根は日テレを辞めた後が全く分からず、ラストでチラシに載ってましたね。
講演会かな?
日テレ初の女性報道記者だけど、彼らにとって都合の悪い人なのかもしれない。
マスコミが声高に叫ぶ「多様性」だが、曽根にしたら片腹痛い思いだろう。
芳根京子、江口のりこらが出ているので予約録画しました。
報道に関わる熱い記者を描くのでしょう。
しかし、もはや記憶の片隅に追いやられたジャニー喜多川のホモセクハラに関し、彼らは総括をしていない。
間違いなく彼らは共犯関係にあり、だからこそ報道しなかった。
また、労働組合を名乗る関西生コンは北朝鮮系暴力団で、ズブズブの福島瑞穂や辻本清美は全く報道されず、今日も無傷で自民党を叩いている。
それ以外にもたくさんあるが、このドラマで巨悪を報道できなかった忸怩たる思いや裏側が描かれていれば良いのだが・・・。
報道記者=正義の人、これだけならば罵声を浴びることになるだろう。
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