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原作は知りません。
でも物語として立派に成立していて、ドラマ化は成功だったと思います。矛盾点は感じられず、この国の何処かで実際に起きているかのような印象すらあります。
もしかしたら、原作を読むと、逆にイメージダウンになるかもしれませんね(笑)。
ホストの沼にはまってゆく過程も、風俗の仕事に抵抗感がなくなってゆく過程も生々しすぎる…。
初日、4人の客を相手にして手に入れた4万円。
一度は罪悪感から抜け出そうとはするんだけど、楓に掛けた電話は待ったねぇ。
電話に出なかったら辞めるつもりだったとは言うものの、出てほしい(楓と別れたくない)気持ちの方が勝った印象。
大学も辞めちゃったし、もう引き返せないと思ったのかね。
アフターでの深夜の楽しいボウリング。
遅れてきた青春は、萌を別人に染めてしまった…。
このドラマは深夜枠には珍しい全13話。
雪、リナ、彩、優愛、そして萌。
細い線でつながった5人は自分の居場所を見つけられるのだろうか…。
今期では一番楽しみにしている見ごたえあるドラマです。光晴にすべて告げてその場を去ったあと、一瞬立ち止まって振り返ったところに彩の悲しみや寂しさを感じました。
いいねぇ、期待を裏切らないどころか、むしろ想定外の展開(萌のあっけない転落)が物語に奥行きを持たせている。
萌のお団子ヘアー、ずっと気になってたんですよね。
どこかで、冷めている自分をガードするため(周囲との距離を置くための武器)だと思ってたんだけど、大仏ヘアーとはねぇ。いい得て妙。
人が失敗するきっかけは、総じて自分に甘くなること。
ダイエット中なのに間食してみたり、このくらいの嘘だったらバレないと高をくくってみたり、ギャンブルで損しても取り返せると思ったり。
そしてそれまでの努力を無駄にしたくない気持ちが更なる転落を引き起こす。イメチェンが萌の警戒心を消してしまったように。
安いシャンパン(お金)で楓の気持ちを繋ぎとめたと知ったら、繋ぎとめたい(振り向かせたい)気持ちの方が優先される。
そして真面目な子ほど、誰にも相談できずに(自力で解決しようとして)沼にはまってしまう。。。リアルだ。
ミイラ取りがミイラになってしまった萌。
風俗店が最初に安心客(常連客)をあてがうのは、常套手段。
簡単にお金が手に入る事を知った萌が進む行先とは?
ヒリヒリするねぇ。
キレイになる、美人になるためだったら、どんな手を使っても構わないと考えてる彩。
彼氏も彩に一目惚れしてたわけだし、レンタル彼女の客もまた彩の表面だけしか見てなかったわけで、ある意味どっちもどっち。
男女の関係だし、これを詐欺罪で告訴するのはちょっと厳しいかな。
彼氏の追及を受けて、一切合切を告白した彩。
潮時と思ったのか、男の器量を見極めたかったのか、どっちだ?
テレ東の深夜枠にありそうな、ヒリヒリした感覚がけっこう癖になりそうです。録画保存しておけばよかったかな。
整形してからの安心感にどっぷり漬かってしまった彩。
以前、同性からブスと言われたことがショックだったみたいだが、それはもしかしたら単純な嫉妬だったかもしれないし、性格の悪さ(いわゆる性格ブス)に対する嫌味だったかもしれない。
なのに”完全な美”を手に入れられれば、自信が持てる(マウントが取れる)、どんな男でも振り向かせられる、幸せが手に入ると信じて疑わない彩。自分は間違っていないと思い込んでいるだけに闇は深いですね。
雪だって、顔の痣にコンプレックスを持っている(高額な化粧品を惜しまない)点では同じなんだけど、その”線引き”をどこに求めるかで印象が変わって見えるのは興味深い。
二人に掛ける言葉が見つからないんですよね。
中途半端な同情や励ましではかえって傷つけてしまうから。
他人事と思って傍観できる人とそうでない人。
見る人間を選ぶドラマかもしれない。
原作は知りませんが、会話の端々やちょっとした表情にリアリティを感じます。
雪の秘密を知っても、可哀そうとしか反応できないリナ。
ハグされた時の虚ろな雪の表情。
すぐに感情を露わにする(良く言えば正直で裏表が無い、悪く言えば自己中な子供の)リナは、どういう育てられ方をしたんだろう。そして何を信じて生きているんだろうと、ついつい背景を想像したくなります。
雪と親との関係は回想シーンの挿入でほぼ確定なんですけどね。
さらにホストの沼にはまってしまった女性と、整形の罠にはまった女性が…。
どこで歯車が狂っちゃったんでしょうね。
都内で一人暮らしの女子大生 雪(吉川愛)は、学費や生活費を稼ぐためにレンタル彼女の仕事をしている。
そんなある日、リピーターの壮太(楽駆)からダブルデートの依頼があって…。
これはオムニバス形式なのかな。ホスト通いの別の子のシーンも挿入されてたしね。
タイトルだけ見るとふしだらな女性たちの生態かとも思えたのだが、少なくとも雪にとっては切実であり、普通の恋を諦めているようにも見える(顔の痣は親の虐待の痕?)。
その一方で、同じ大学に通う友人のリナ(横田真悠)は、誰かに抱きしめてもらう(温もりを感じる)ことでしか心が満たされない子。
彼女もまた普通の恋を自ら放棄しちゃっている様にも見える。
「今どき」の若者事情を知るきっかけぐらいにはなるかな。
カタカナでカノジョとあったので、あの打ち切りドラマのようなファンタジーかと思っていたが、けっこうダークな話なんだね。経済的貧困、心の貧困を抱えた女のデート業か。似ている話で「レンタル何もしない人」を思い出したが、雰囲気がかなり違う。まだ先は見えないが、初回は身につまされたとまではならなかったのが残念だった。
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